山口東京理科大に幻の学食「フグ鍋」

昔と違って学生食堂の献立はバラエティーに富み、冬場限定でフグ鍋を出している学食がある。その日に用意された20食はあっという間に注文され、うかうかしているとありつけない〝幻のメニュー〟として学生たちをやきもきさせている。

提供しているのは山口東京理科大の「理大食堂吉本」。1987年に前身の東京理科大山口短大が開設されると同時に学食はオープン。現在の経営者、吉本典正さん(65)は翌88年から運営するようになった。
吉本さんはもともと日本料理の板前で、山陽小野田市で寿司かっぽう料理店を家族で経営していた。その腕を生かして学食とは思えないレベルの献立で学生の胃袋を満足させてきた。
大学側から「学生にもっと野菜を食べさせたい」との要請があり、ならば煮るとかさが減りたくさんの野菜を摂取できる鍋物がいいのではと思い付いた。
ご飯、小鉢、漬物が付いた5種類の鍋定食を出しており、カキ鍋(680円)、チゲ鍋(590円)、豚シャブ(同)、トリ鍋(同)のほか、近くに下関市があり〝フグ県〟ということでフグ鍋定食もラインアップに加えた。
フグは唐戸市場経由で仕入れたカナトフグ。大ぶりの切り身がどーんと3個載り、豆腐、春雨のほかハクサイ、シュンギク、シイタケ、白ネギ、モヤシなどの野菜がたっぷり入っている。小さな土鍋のふたを開けると湯気が立ち上り、ポン酢でいただく。780円と同学食の中で最も値段が高いが、その存在感は群を抜く。
吉本さんは「本当はトラフグを使った方がもっとおいしいんだろうが、学生の財布を考えるとこの形に落ち着いた。心も体も温まっておいしいよ」と笑顔を浮かべる。
シーズンを通して6~7回しかメニューにのせないが毎回、即完売の一番人気。リケジョ、リケダンに交じって教職員も争奪戦を繰り広げる。今シーズンは3月にもう1回、メニューにのせるだけという。
同学食の開店時間は平日午前8時~午後9時、土曜日午前11時~午後7時。日曜・祝日は休み。一般の人も利用できる。

カテゴリー:教育・文化2014年2月7日

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