宇部高専がUBE方式「次世代型国際交流」

 宇部高専(三谷知世校長)は今年度、新たな国際交流の取り組みを始めた。「UBE方式―グローバル高専生育成を目的とした次世代型国際交流の確立」事業で、高専機構から国際化の加速・推進事業の一つに採択された。海外協定校と連携して学生のコミュニケーション力を磨き、近隣地域のグローバル化への貢献も目指す。
 同校では昨年度、85人が長期休暇を利用して台湾やシンガポール、マレーシア、オーストラリアなど海外の協定校で研修。逆に45人の短期留学生を受け入れた。3年生に編入している長期留学生も11人いる。
 新事業は交流を一層盛んにし、高専生に世界で通用する語学力と国際感覚を身に付けさせるのが狙い。6月には学内に「学生大使」(Student Ambassador、通称SA)を組織。本科1年から専攻科2年まで有志25人が登録し▽ホストファミリーとして短期留学生を受け入れ▽研究のサポート▽寮の国際交流委員として面倒を見る―など、活動している。
 SAを中心に国内外の交流活動を経験した学生のコミュニケーション力や主体性、チームワークなどを評価し、上位レベル者を「宇部高専グローバルマイスター」に認定。卒業後、世界的に活躍できるエンジニアの誕生を後押しする。
 また、交流の場として三つの「コールズ」を整備。宇部の象徴である石炭(coal)と、呼び合う(call)から名付けたもので、燃え盛る石炭のように、高専生と留学生、さらに国際交流を通じて地域住民が熱く語り合うことを期待している。
 くつろいで歓談できる「コールズカフェ」は今月、設置済み。パソコンやプロジェクターを備えて、研究報告や各国の紹介をする「コールズスタディ」は、来年1月に開設予定。オンラインで海外の学生とやりとりする「コールズネット」は試行中の段階だ。
 30日にはSAのメンバー19人と、短期留学を始める韓国の学生24人、留学中のシンガポールの学生4人がゲームで交流。片言の日本語、英語を織り交ぜて意思疎通を図った。
 SA初代会長の金子慎嗣さん(物質工学専攻科2年)は、昨夏6週間シンガポールに行き、今年3月には中国で1カ月研修した。「現地では研究室内のメンバー以外と関わる機会が少なかった。留学生と積極的に交流し、英語でものを伝える力を付けたい」と抱負。もうじき下級生にバトンを渡すが「高専生にとっては、日本にいながら語学力を維持・向上でき、国際感覚を磨ける貴重な体験」と後輩たちにエールを送る。

カテゴリー:教育・文化2017年10月31日

石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ