宇部市立図書館、ICタグで蔵書管理

宇部市立図書館(佐野恵子館長)が今月から、ICタグを使って蔵書を管理する新しいシステムを導入した。自動貸出機、返却機と、貸し出し手続き未処理のまま館外に出るのを警告するICゲートを設置。インターネットや館内の蔵書検索画面もリニューアルし、利用者自身での延長手続きを可能にした。併せて、貸出冊数の限度を拡大。1993年に図書情報管理システムを稼働させて以来の切り替えで、利便性がぐんと高まる。

ICタグは、資料情報を記録するICチップ(集積回路)と無線通信用のアンテナを組み合わせたもの。同館では2016年11月から先月までに、開架の図書約23万5000冊に貼り終えた。自動貸出機はカウンターに3台、児童コーナーに1台設置。本をまとめて台に載せてタグ情報を読み取らせ、利用者カードを所定の場所に置くと、画面に貸し出す本の一覧が表示される。「貸出」を押すと手続きが済む。

1日から稼働したばかりで、利用者は職員の説明を受けながら作業。「これなら簡単」「慣れたら速い」と好評だ。返却機の方は、ポストから1冊ずつ投入すると、ローラーを進みながらタグを読み取る仕組み。投入口に入らない大型の本や紙芝居、壊れやすいCD、DVDなどは従来通りカウンターで扱う。

ICシステム導入によって▽貸し出し、返却が職員の目に触れないため、利用者のプライバシーを保護▽手続き時間の短縮と、カウンターの混雑緩和▽業務軽減で、司書の読み聞かせやレファレンス機能の充実▽不正持ち出しなどによる資料の紛失や不明の減少―などの効果が期待される。

貸し出し上限は、図書が8冊から10冊、雑誌は2冊から3冊、CD・DVDは2点から3点に増やす。また、児童コーナーには中高生向けの「ヤングアダルトコーナー」を設け、ライトノベルやキャリアデザイン、部活動、お笑い、美容の本などを集めた。全集コーナーにあった「大活字本コーナー」は、目につきやすいカウンター前の小説コーナー横に移設。郷土資料室の「ビジネス支援コーナー」も、新聞・雑誌コーナーに移した。

自動返却機の設置は、萩市立図書館に続き県内2館目。佐野館長は「長く休館して利用者に大変迷惑を掛けたが、システム導入で新機能を加え、利用サービスを向上させた。ぜひ来館を」と話している。

カテゴリー:行政,教育・文化2018年3月3日

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