宇部市中学校科学研究発表会、久保田さん最優秀賞

2017年度宇部市中学校科学研究発表会が5日、常盤中で開かれた。各校の代表者13人が、夏休みを中心に取り組んだ観察や実験の成果を発表。最優秀賞の市教育長賞には、久保田琴美さん(神原2年)の「赤くなるミジンコの生態解明」が輝いた。市の代表として、11月7日に県教育会館で行われる第71回県科学研究発表会に出場する。宇部日報社社長賞は河野心陽さん(西岐波1年)、市中学校理科教育研究会会長賞は千住陽太郎君(楠2年)が受賞した。市教育委員会、市中学校理科教育研究会、宇部日報社主催。

久保田さんは昨年度、淡水と海水の微生物について研究。今年度は、酸欠になると赤くなるミジンコに焦点を当てた。密栓状態でミジンコの数、水温、光の有無など条件を変え、ミジンコの様子と水中の溶存酸素量(DO)値を1週間観察。▽DO値1㍑当たり5㍉㌘が、ミジンコが赤くなる境界濃度▽低温下で呼吸活動が低下すると、酸素が必要となりヘモグロビンを生成する-との仮説を立て、実証実験で明らかにした。「まとめるのに時間がかかり、発表練習はあまりできなかったが、きょうはポイントを強調して伝えられた。県の発表会では、早口にならないよう落ち着いて話したい」と抱負を語る。

河野さんの題目は「メダカのなわばり」。幼い頃からメダカを飼っており、メダカの集団での生態に興味を持った。研究内容は縄張りができるまでの日にち、縄張りをつくるメダカの特徴や場所、数。用水路で捕まえた12匹を水槽で観察した。

その結果、1匹の最も強い雄が縄張りをつくることが判明。縄張りをつくるまで群れで行動するのは、新しい環境に慣れ、周囲に敵がいないことを確認するためだと考えた。「次は水槽内に敵を入れて、縄張りを維持できるか研究を進めたい」と河野さん。

千住君は、靴を洗っている際、水を張ったバケツに水滴を落とすと波紋が広がり、縁に当たると跳ね返って再び集まることを発見。「波紋」を研究テーマに選んだ。水滴を落とす場所や高さを変えて、波紋が集まる時間などを観察。▽波紋が集まる場所は、容器の中心を対称の軸とした点対称になる▽波紋が集まる時間は、水滴を落とす位置が中心に近いほど速いが、水滴を落とす高さが高いほど遅い-などを導き出した。実験方法も装置も自力で考えた千住君。「入射角と反射角が等しくないなど多くの疑問が残る。もっと詳しく波の動きを研究したい」と話す。

指導講師で、元東岐波小校長の城市惠行さんは「自信を持ち、よく伝わるように話す、立派な発表だった」と講評。動機、見通しを立てた計画、資料集め、実験・観察、記録など手順を説明した。

「発表時にはグラフや表、写真、動画などがあれば分かりやすい。身近に研究材料はたくさんある。不思議に挑戦する過程が大事。失敗を恐れず挑戦し続けて」とエールを送った。

カテゴリー:教育・文化2017年10月6日

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