宇部市が不登校防止アクションプラン策定

宇部市は、不登校の未然防止と適切な支援を目指して「不登校防止アクションプラン」を策定した。重点取り組みとして、不登校傾向にある子どもの状況を学年、学校間で申し送る「児童生徒理解・教育支援シート」を作成し、継続的な支援を推進。フリースクールとの情報交換会も行い、連携を強化する。不登校児童・生徒数は123人(2016年度末の見込み)から、5年後の21年度には90人に減らす目標値を掲げた。

国が昨年12月に公布し、今年2月までに施行した「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)」を受けて策定。

宇部市で15年度中に、病気や経済的な理由を除き30日以上欠席した不登校の小学生は26人(出現率0・32%)。中学生は116人(同2・73%)で、ほぼクラスに1人の割合。小学生は生活リズムの乱れ、兄姉の不登校傾向、コミュニケーションや集団行動が苦手などの背景が見られ、中学生は女子の問題行動の増加、学力不振が原因のケースが目立つ。

プランは▽不登校が生じない学校づくり▽迅速な対応による不登校の早期発見・早期対応▽関係機関との連携の推進-が3本柱。学校に対しては担任の孤立化を防ぎ全教職員での共通理解、保健室などの居場所づくり、県教育委員会が提唱する「心をつなぐ1・2・3運動」の実践などを求めている。同運動は欠席1日目の電話連絡、2日目の家庭訪問、3日目のチーム対応・市教委との連携。長期化した場合にも、関係機関の協力を得ながら、将来の社会的自立に向けた支援に取り組む。

市は10年度に学校安心支援室を設置。学校復帰を促す「ふれあい教室」(出席扱い)には、毎年20人ほどが通室している。昨年度は出張ふれあい教室も12回実施。相談体制として、学校安心支援スーパーバイザー(臨床心理士、1人)、スクールソーシャルワーカー(社会福祉士や精神保健福祉士、3人)、スクールカウンセラー(臨床心理士、8人)、こころと学びの支援員(11人)を配置。昨年度から不登校の子どものいる家庭を支援する地域人材の養成事業も始めた。  プランでは、市教委が学校を全面的に支援する位置付けで、近隣のフリースクールとの連携も強化する。フリースクールへの出席は、校長判断により在籍校の出席扱いにできる。    (松原)

カテゴリー:教育・文化,行政2017年4月6日

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