宇部ユネスコ英語暗唱弁論大会は中・高とも慶進が栄冠

第57回宇部ユネスコ英語暗唱弁論大会は20日、文化会館で開かれ、中学の部は慶進2年の乾桜楽(いぬい・さら)さん、高校の部も慶進1年の山下智子さんが優勝した。同校は昨年に続き、両部門の学校賞を獲得した。宇部ユネスコ協会、市教育委員会、宇部日報社主催。

中学は暗唱で21校から35人、高校は自作原稿による弁論で8校から13人が出場。県立大国際文化学部のロバート・シャルコフ教授ら4人が、発音や発表態度を審査した。

乾さんの題材は、豪州のクロスカントリースキーヤーで、オリンピックメダルが期待されていたジャニーン・シェパードさんのスピーチ。彼女は自転車の練習中に交通事故に遭い、命は助かったが重い障害が残った。「なぜ、私が」と失望した時期もあったが、車椅子から上空の飛行機を見上げ「歩けないなら飛ぼうじゃないか」と決意。自家用、商業用のパイロットの免許を取り、ついにはアクロバット飛行のインストラクターにまでなった。乾さん自身もパイロットに憧れ、航空特殊無線技士の資格を取った身。「発音やイントネーションに加え、観客に伝わるよう感情を込めて話した。優勝できたのは、一生の思い出」と喜んだ。

山下さんは米国生まれ。2年後、帰国直前に衝撃的な9・11同時多発テロ事件が起きた。母親から聞いた当時の様子やイスラム過激派組織ISISによる日本人の人質殺害事件に触れながら、メディアを駆使して世界に恐怖感を与えるテロリストに屈せず、文化や国籍、宗教の違いを超えて、互いを理解・尊敬し合える世界にしていこうと訴えた。文章を練り上げるのに1カ月、練習にも半年かけた。「時間は気にせず、大事な部分を強調し、一人一人に言葉が届くよう心掛けた。優勝できてびっくり」と感想。将来は貧困国を救う仕事に就くのが目標。

表彰式では、中学の入賞者に宇部ユネスコ協会の脇和也会長、高校の入賞者には宇部日報社の神谷義人編集局長が賞状と賞品を手渡した。審査員は「口を大きく動かして」「中学生は熱意が伝わったが、高校生はアイコンタクトが足りない」「英語らしいリズム、アクセント、ポーズを。ディズニー映画がお薦め」などと講評。シャルコフ審査員長は、障害を乗り越えて出場した総合支援学校の2生徒をたたえ「高校生は、多角的に問題の背景にまで踏み込んでほしい」と内容の深化を期待した。

入賞者は次の通り。(敬称略)

◇中学①乾桜楽(慶進2)②亀井咲希(宇部フロンティア大付属2)③井上莉久乃(下関中等2)④石原拓実(楠2)⑤加藤百合香(上宇部2)⑥小玉あさみ(山口・白石1)⑦山本栞愛(下関・東部2)⑧岡志央理(阿知須1)⑨藤本すず(西岐波2)⑩竹下心(山口・湯田2)  ◇高校①山下智子(慶進1)②井上萌香(山口・野田学園2)③向上栄一(宇部鴻城1)④篠田典佳(野田学園1)⑤河野紗季(サビエル1)

カテゴリー:教育・文化2016年2月22日

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