卒業作品が31年ぶりに作者の元へ

 宇部短大(現宇部フロンティア大短大部)家政学科の学生が、卒業制作として作った花の刺しゅうが、三十一年ぶりに作者の手に戻った。「一年間かけて、一針ひと針縫った学生時代の思い出が、きのうのことのようによみがえった」と、作者は“再会”を喜んだ。
 一九七四年に卒業した毛利(旧姓高橋)由美子さん=福岡県行橋市=。卒業制作として、一メートル四方の麻布に、フランス刺しゅうで花束の図案を縫い上げた。作品は卒業時に学生が持ち帰るのが通例だが、当時の学長、新造節三さん(故人)が、色鮮やかな作品を気に入り、毛利さんから譲り受け、ついたてに組み込んだ。二年前、毛利さんのめいで、フ大短大部に在籍していた吉中美幸さんが、美しい作品に感動して母親に話したところ「伯母さんの作品じゃないの」ということになった。早速、吉中さんが、写真付き携帯電話で作品を撮影し、行橋市に住む毛利さんにメールで送ったところ、本人が制作したものに間違いないと分かった。毛利さんは、学生時代に頑張って制作した作品という思いが募り、昨秋、引き取りたいと申し出たところ、学校側が快諾。表装し直して、このほど三十一年ぶりに作者の元に返された。

 31年ぶりの再会に感激の吉中さん、毛利さん、花井教授(左から、宇部フ大短大部で)

カテゴリー:アーカイブ2005年2月19日

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