橋田さんと小川さん、無言の帰郷

イラクの首都バグダッド近郊で襲撃され、死亡した宇部市出身のフリージャーナリスト橋田信介さん(61)と、おいの小川功太郎さん(33)の遺骨が九日、遺族とともに無言の帰郷をした。橋田さんの妻幸子さん(50)は「(橋田がお世話になった)宇部の人に感謝したい」と語った。きょう十日午後六時から、橋田さんと小川さんをしのぶお別れの会が、ウェルサンピア宇部で開かれる。
 橋田さんと小川さんの遺族は、空路で山口宇部空港に到着。深い悲しみとともに古里に帰った。約六十人の報道陣が待ち、遺骨の帰郷を知った市民も遠巻きに出迎えた。
 同空港であった記者会見では、幸子さんが「日本を出てから二週間、ほとんど寝ていない。かなり疲れている」、小川さんの母洋子さん(57)は「心が落ち着きつつあるが、もう少し時間がかかるだろう」と前置きした。
 幸子さんは「せめて功太郎だけは助かってほしかった」と悔しさをにじませ「お骨は、橋田の大好きだった宇部にも置いていく。お世話になった人に、ありがとうと言いたい」と、お礼を述べた。
 イラクの戦闘に巻き込まれて左目を負傷し、橋田さんが日本で治療を受けさせようと奔走したイラク人少年モハマド・ハイサム・サレハ君(10)については「なぜモハマド君だけを助けるのかと思うかもしれないけれど、けがをした全員を助けることはできない。たまたま出会ったのがモハマド君でした」と話した。
 モハマド君が希望しているといわれる墓参りは、今後の手術の経過を見ながら決めるという。
 お別れの会では、大塚守義さん(宇部日報社相談役、元ウベニチ新聞社社長)が世話人あいさつ。橋田さんと小川さんが撮影しテレビで流れたビデオを上映、友人らが思い出を語る。

 記者会見に臨む橋田幸子さん(右)と小川洋子さん(山口宇部空港で)

カテゴリー:アーカイブ2004年6月10日

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