言葉遊び「はめ字」、楽しく批評

正方形の升目(基本は縦横5升、計25升)の中央に、まず鍵文字(お題)を入れ、鍵文字の意味をなるべく生かして余白の升目に適当な文字を当てはめて文章を完成させる遊び「はめ字」。長州はめ字道場相生支部では、はめ字を楽しむ人たちが月1回集まり、作品を批評し合いながら交流している。

鍵文字の意味を生かすという制約の中でストーリーを組み立て、適当な言葉を探すところに、はめ字の醍醐味(だいごみ)がある。時事ネタや季節、故事、四字熟語を盛り込んだり、少々色っぽい内容にしてみたりすると、共感や笑いを誘うワンランク上の作品に仕上がる。はめ字を普及させた磯部孟生さん(元磯部レディースクリニック院長)は「升目に書いては消し、何度も推敲(すいこう)する作業は、頭の体操になる。家事や散歩をしながら想を練るのが日課になると、思いついたらすぐに国語辞書を引くのが習慣になり、言葉の財産が増える」と魅力を語る。
同支部は発足して9年。例会は毎月第3水曜日の午後8時から宇部市相生町のピアノバー・スピークロウで開かれている。例会の前日までに愛好者がメールや郵送で出品した作品(1人2作品まで)を、見やすく清書してバーの壁に掲示し、例会に集まった人たちがそれぞれ気に入った作品に投票する仕組み。毎月30作品前後が寄せられ、例会には20人前後が集う。上位3作品を選んだ後は、その月の作品作りなどを話題に飲みながら親睦を深めている。
今月の鍵文字は「はれやかに」で、上位3作品は「世界はつ 会見あれほど はれやかに おぼかた幻なりにけり」「ブラはずし 吸われる乳 はれやかに 新妻からはは親になる」「やわはだに おぼれた夜 はれやかに ゆめか現(うつつ)か 後朝(きぬぎぬ)に別れ」に決まった。STAP(スタップ)細胞の会見を題材にした60代男性(大分県在住)は「今、関心の高いニュースを作品にしようと頭をひねった」、産婦になりきって作品を作った60代男性(市内在住)は「制約が多い中で面白くしようと、あれこれ考える過程が面白い」と話していた。

カテゴリー:アーカイブ2014年5月29日

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