発電所で今年もハヤブサが子育て

中国電力新小野田発電所(荒巻忠伸所長、山陽小野田市新沖2丁目)の煙突で今年もハヤブサが子育てに励んでいる。先月中旬に生まれた3羽のひなは大きく成長し、間もなく巣立ちを迎える。「人工構造物に設置された巣箱で、毎年のようにひなをかえすのは全国でもここだけ」と専門家は話した。

最初にハヤブサの子育てが確認されたのは約20年前。高さ200㍍ある煙突の地上50㍍のところにあったカラスの巣を乗っ取って子育て。毎年のようにやって来ることから、子育て環境を整えてやろうと2000年に鉄製の巣箱を2カ所に設置。このうちの高さ50㍍のところにある巣箱で毎年、ひなをかえしている。

今年は例年より2週間遅れの3月下旬に親鳥が飛来。4月17日には3羽のひなが確認された。近くに野鳥が多い竜王山や厚狭川河口があるなど餌に事欠かないこともあり、親鳥が捕ってきた餌を口を大きく開けてぱくぱく食べている。今では丸々と成長し、ひなの証しである白い綿毛も薄くなり巣立ちは間近となっている。

発電所の社員が、隣接する1号機ボイラー建屋の屋上に備え付けの望遠鏡で約120㍍離れた巣箱を時々観察するが、親鳥が餌を持ち帰るのを朝早くから巣箱から出て待ちわびているという。写真を撮影して社内に掲示するたびに「かわいいね」とみんなが目を細めている。

馬越浩之技術管理課長は「1年間に1000人ぐらいが施設見学に来られるが、屋上に案内した際、あの煙突にある巣でハヤブサが子育てしていると話すと驚かれる」とにっこり。

日本野鳥の会県支部の原田量介支部長(宇部市)は「市街地を含め餌が多い場所で、ひなの巣立ち後も親鳥はここを拠点に広い縄張りで生活しているはず。子育て時期も含めハヤブサを温かく見守ってやりたい」と話した。

カテゴリー:地域,アーカイブ2018年5月16日

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