広がる終活、遺影撮影会に6人

自分の葬式に飾る遺影の撮影会が1日、櫻井葬儀店の宇部市民第2斎場で行われた。「人生最後の儀式を自分で計画したい」「残された家族の負担を減らしたい」という60~80歳代の市民6人が、プロのカメラマンから元気で美しい写真を撮ってもらった。
〝終活〟について考えるきっかけにと、昨年のエンディングノート講習会に続き、同店が企画した。
岡崎宮子さん(69)=明治町2丁目=は、昨年夫を亡くした際の苦労から参加を申し込んだ。「なかなか写真が見つからずに、遺影に使ったのは30年前のものだった。葬儀が終わった後に最近の写真が出てきたが、時既に遅し。夫を亡くして頭が真っ白になっているときの写真探しは大変だった。自分にもしものことがあったときに、家族を同じ目に遭わせたくない」と動機を語った。
元気な生活を送っており、死期を感じているわけではない。できれば死を迎えた直前の写真を使いたいと、毎年でも参加するつもりだ。撮影は特別に意識することなく、日常よく着ている淡い青色の服を選択。普段化粧はしないが、プロのヘアメークアーティスト、美容室PRIBEの西嶋悠二店長から美しくメーキャップしてもらい、ナガミ写真館の永見信二さんから表情や角度を変えて20枚程度撮影してもらった。写真には満足。「娘と相談して、1枚を選びたい。エンディングノートももらったので、できる準備はしておきたい」と話した。
草江に住む83歳の男性は「60歳まで生きれれば十分と思っていた。大病もしていて、いつまで生かしてもらえるか分からない状況。自分を撮った写真は少なく、しかも素人が撮影しているので、プロに撮ってもらったものを残しておきたかった」と動機。遺族の負担を減らしたいと、岡崎さんと共通の理由も挙げた。
同店の髙崎恭範さんは「核家族化が顕著な都会では最期をみとる人がいないため終活が定着しつつあるが、地方はしきたりを重んじる傾向もあり浸透はいまひとつ。死をマイナスに考えるのではなく、自分の最期を自らでつくり、残された家族の負担を減らすという考え方も広めることができれば」と語った。
終活とは、人生の終わりをより良いものにするために、葬儀や墓、遺言や遺産相続などを元気なうちに考えて準備すること。遺族の負担を減らすとともに、自身も安心して余生を暮らすことができる。

カテゴリー:アーカイブ2014年6月2日

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