山陽小野田市が「高泊開作」を文化遺産に

山陽小野田市教育委員会はこのほど「市ふるさと文化遺産」として干拓地「高泊開作」を登録した。300年前に湾を埋め立てて造られた広大な土地が発展するプロセス、歴史的物語を評価した。干拓事業に使われた国指定史跡の排水門「浜五挺唐樋」など関連史跡を観光資源として周知していく。

高泊開作は現在の市街地が広がる高泊、小野田、高千帆地区など有帆川以北の約400㌶のエリア。田を広げて財政を安定させようと、萩藩が1668年に完成させた。17世紀に中国地方で行われた開作事業では3番目の規模を誇り、市内に15カ所ある干拓地を作る際の参考にされた。

登録を契機に市教委は高泊開作ができる過程と発展ぶりを5項目でまとめ、市のホームページに掲載している。事業を取り仕切った船木宰判代官の楊井三之充が災害を乗り越えて湾周囲の堤防と排水門を造るまでを説明。村が形成され、小野田駅の開設を機に商業地に変貌する歴史を紹介している。

浜五挺唐樋の構造と役割、開作地にある法蓮寺と高泊神社の歴史、事業に協力した人々とその屋敷などに触れ、航空写真で位置関係を分かりやすく示している。

社会教育課では「高泊開作には史跡や名所が多く残っているので、市内外の人に親しんでもらいたい。イベントとのタイアップでPRしていく」と話している。

市ふるさと文化遺産は地域の歴史と風土に根差したストーリー性のある概念を登録する制度。文化的な財産を大切に思う気持ちと郷土愛を市民に育んでもらおうと2015年から始まった。これまでに「竜王山」「寝太郎」「小野田セメントと笠井家」が選ばれている。

観光資源として利活用する第1弾として、高泊開作の歴史を学べる「第9回さんようおのだふるさとウオーキング」を、12月10日午前9時から市役所を発着点に開く。西高泊にある汐止記念石、浜五挺唐樋などを巡る約4㌔を歩く。

参加費200円で定員30人。山陽小野田観光協会、社会教育課、山陽総合事務所などにある申込書に記入し、持参かファクスで市役所内の同協会(ファクス82-1313)へ。

カテゴリー:行政,教育・文化,アーカイブ2017年11月7日

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