山陽小野田市新病院建設、現在地に建て替えを

地域医療体制の確保・充実のために建て替えの必要性が指摘される市民病院 山陽小野田市新病院建設構想検討委員会(砂川功委員長、十七人)の第九回委員会は二十六日、市民病院で関係者約四十人が出席してあり、新しい市民病院は同規模で現在地に建て替え、経営形態についてはこれまで通り公営が望ましいとするコンサルタントの報告書を承認した。五月末には市長に最終答申する。

第三者の立場から新病院の規模や設置場所を具体的に提案してもらうため、日建設計(本店・東京都千代田区)をコンサルタントに選定し、基本構想の策定を委託していた。
報告では、総人口は減少するものの高齢化が進み、がん患者や救急搬送の増加が予想されることから、老朽化し手狭になっている現病院では対応できないとして、建て替えが必要と結論付けた。
新病院の特徴は地域完結型の保健・医療・福祉を包括的にケアする役割を担い、保健センターの延長に位置付けられる健康管理センターや生活習慣病の予防機能を持たせた付属機関の併設が望ましいとした。
具体的な新病院像は現在と同規模の十四診療科目、二百十五床、四病棟で、経営形態は地方公営企業法全適用の今の公設公営。工事単価は一平方メートル二十三万円で建築工事総額は三十七億円。医療機器、電算システム整備費などを合わせた総事業費は五十六億円を見込み、自己資金(合併特例債の活用)十三億円、病院事業債四十三億円を充てる。
事業費には土地代は含まれておらず、立地場所は現在地とした。財政負担が軽減できることや、約二万九千平方メートルの余裕のある敷地を利用すれば、移転に伴う患者や経費の負担が最小限に抑えられ、工期も短縮できるという。
立地場所については、市の人口重心は高泊烏帽子地区にあるが、人口集積した宇部市厚南地区の患者を呼び込む経営戦略や、他の二次医療機関との連携が取りやすいということからも、現在地が妥当とした。
市民病院の二〇〇九年四月の月間利用者は小野田地区が外来五千七百三十三人・入院三千百八十人、宇部市が外来千三百十三人・入院千八十一人、厚狭地区が外来千四百二十八人・入院六百四十三人、埴生地区が外来八百二十四人・入院五百四十六人となっている。
意見交換では詳細な経営収支シミュレーションの開示を求める声や「中核病院が集中している小野田地区に建てずにJR厚狭駅付近に設置するといった全体のバランス配慮は考えられないか」という意見が出たが、経営面などの総合的な判断から、コンサルタントの報告を承認した。
検討委は昨年七月、新病院は「建設する必要がある」という中間報告を白井博文市長に出したが、これに具体的な立地場所や経営形態を加えて最終答申をまとめ、五月末を目標に、白井市長に提出する。市長の最終判断の後、市議会で建設について審議する。

カテゴリー:行政,その他の話題2010年4月27日

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