県内の重症傷病者の受け入れ、4回以上照会 山陽小野田が最多

 県は2009年の「救急搬送における医療機関の受け入れ実態調査」結果をまとめた。重症傷病者の搬送で、受け入れ先の医療機関を4回以上照会したケースを県内13消防本部別で見ると、山陽小野田市が17件で最多。4回以上の比率も6・0%と最も高く、県平均の1・2%、全国平均の3・2%を大幅に上回った。宇部市は3件で0・7%、山口市はゼロと近隣地域でも差が表れている。

全国で病院などが救急車を受け入れずに〝たらい回し〟になった事案が相次いだことを受け、消防庁と厚生労働省が全都道府県の協力を得て、07年から始めた調査。昨年の重症患者の搬送件数は県内では5353件で、このうちの62件が、照会回数4回以上。最多は8回だった。
重症傷病者(入院3週間以上)の受け入れ先が決まるまで30分以上の現場滞在を余儀なくされた割合でも、山陽小野田と光地区が16件で最多。宇部の11件が続いた。搬送件数に占めるこの割合は、県平均1・9%(全国平均4・3%)に対して、山陽小野田は5・7%で11番目、宇部は2・5%で8番目だった。
山陽小野田市消防本部が医療機関に重症の傷病者の受け入れを問い合わせた際、断られた理由の最多は「処置困難」。そのほとんどが心肺停止状態で、同市内の三つの中核病院に問い合わせて断られ、3次救急の山口大医学部付属病院に搬送されるケースもあった。このほかの理由は「専門外」と「ベッド満床」だった。
また、産科・周産期や小児の傷病者搬送状況についても調べており、県内全体では産科・周産期の搬送実績142件のうち、照会回数4回以上は2・1%(全国平均3・2%)に当たる3件。
病院側が断った理由で最も多かったのは「専門外」。「処置困難」「手術中」や「患者対応中」「医師不在」もあった。
子供の搬送実績2820件のうち、照会回数4回以上は0・7%(同2・8%)に当たる20件だった。
今回の結果を、県防災危機管理課は「県レベルではいずれの数値も全国平均を下回った。全般的に円滑な搬送先の確保が行われている」と評価している。

カテゴリー:行政2010年3月20日

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