山陽小野田市、避難勧告等マニュアル

山陽小野田市は、昨年7月の水害を教訓に避難勧告などを発令する基準を明記した「避難勧告等判断・伝達マニュアル(水害編)」を策定した。雨量や河川の水位を参考にするほか、目視を含めた総合的判断をし、市民の安全を確保する。

昨年7月下旬に襲った中国・九州北部豪雨は、市内に床上浸水38件、床下浸水198件、市道などの土砂崩れ85件をはじめ大きな被害をもたらした。JR厚狭駅周辺の幹線道路は冠水し、逃げ遅れた市民が消防本部の救出ボートで助け出されるケースもあった。
市災害対策本部は水害を教訓に避難勧告などの発令基準策定、初動期の迅速な対応、防災無線や水防の資機材の充実などに取り組んできた。
新しく定めた避難勧告等マニュアルは、厚狭川、有帆川、大正川・桜川、沖中川・長田屋川・江川の河川ごとに県土木防災情報システムで定めた警戒水位、危険水位を避難などの目安に設定。水位観測局のない河川については目視監視地点などで市職員、消防団員らによる直接監視をする。
雨量についても時間雨量や降り始めからの累加雨量を目安に設定。厚狭川の場合、厚狭大橋周辺のほか上流にある美祢大橋(美祢市)を観測地点とし、注意値、警戒値を設定した。
これらに基づいた個別の避難勧告などの判断基準として、厚狭川のケースでは①美祢大橋観測局または厚狭大橋周辺で12時間雨量が100mmを超え、かつ今後3時間の雨量予測が80mmを超えると見込まれる②直近3時間以内に時間雨量50mm以上を観測し、かつ今後3時間の雨量予測が50mmを超えると見込まれる③上記に該当しないが、雨量、水位の変化傾向、潮位などにより、越水や決壊の恐れが見込まれる―の3点のいずれかを満たした場合に避難勧告を発令する。
厚狭大橋ではんらん危険水位に到達し、越水の恐れが高まった場合は、勧告より一段厳しい避難指示を発令する。はんらん危険水位到達前でも堤防の決壊が発生したり、その危険が高まったりした場合は直ちに避難指示を出す。
市は今回、策定したマニュアルに基づき、客観的な気象データと目視などを加味して、的確で迅速な避難勧告などを発令し、市民の安全確保に努める。「水害編」に続き「高潮編」「土砂災害編」の策定も進めている。

カテゴリー:行政2010年3月17日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single