宇部市消防本部の音楽隊、あすの演奏会を最後に活動休止

shoubou.jpg 宇部市消防本部の職員と消防団員で構成する消防音楽隊が、3月末で30年の活動を休止する。財政難に見舞われた市の事業を見直そうと、昨年行われた事務事業総点検で予算が削減されたためで、再開の見込みはない。6日の住宅用火災警報器普及のイベントがラストステージになる。

消防音楽隊は1979年8月発足。現在のメンバーは外部講師1人を含む28人。年齢層は30─50歳代と幅広い。使う楽器のほとんどは個人所有のもので、週2回、泊まり勤務の人は合間を縫い、休みの人は出てきて、全員そろって2時間程度の練習を重ねてきた。レパートリーはポップスから行進曲まで100曲以上ある。
主な活動は、赤い制服を身にまとっての出初め式や駅伝、宇部まつりなどでの演奏。昨年は10回程度市民の前で演奏し、音楽を通じて火災予防を呼び掛けてきた。見ていた人から演奏中の写真が届くなど、市民から愛される存在だった。
昨年30周年を迎え、記念演奏会をしようとの声も上がっていた矢先、まさかの予算削減。市債残高769億円を抱える宇部市の事務事業総点検で、2009年度に75万円だった市消防音楽隊の活動費は認められなかった。
隊長を務める竹内伸・中央消防署予防庶務係長は「歴史があるだけに思いはあるが、市の判断だから仕方ない」と寂しさをにじませる。
5日、市消防本部で開かれた自治体消防制度記念式典では、EXILE(エグザイル)の「道」を演奏。隊員外の消防職員の前での演奏は最後。「これまでの功績は大きい。早い時期に活動が再開できるように祈っている」と声を掛けられると目にうっすらと涙を浮かべたメンバーもいた。
6日午後1時からゆめタウン宇部での演奏は30年の集大成。メンバーはいつもより力を入れて練習を重ねた。演奏曲は、「宇部市民の歌」「ファイヤーマン」「ディズニープリンセスメドレー」、いきものがかりの「YELL(エール)」など8曲を予定している。

カテゴリー:行政2010年3月5日

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