夜のハイビーム使用を呼び掛け

ハイビーム推進車両に貼る啓発用のステッカー

宇部、山陽小野田両市で28日から、車のハイビームとロービームを適切に利用して交通事故を防ごうとする県内で初めての取り組みが始まった。宇部、山陽小野田警察署は管内のモデル事業所9社に指定書を交付した。啓発ステッカーを貼った車が、実践しながら走ることで、夜間に歩行者を早く発見できることを市民にアピールする。

保安基準でハイビームは「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」と定めるが、ハイビームをほとんど使わない人が多い。
県警の調べでは、今年に入り県内で歩行者が車にはねられた死亡事故は、10件全てがロービームだった。3月、宇部市内の国道では3件立て続けに起きていて、宇部署はハイビームの活用の取り組みを決め、隣接する山陽小野田市にも参加を呼び掛けた。
モデル事業所は運送業5社、製造業と建設業が各2社で、ステッカーを貼る車は100台を超える。ステッカーは4000枚用意しており、今後も安全運転管理者協議会や県トラック協会を通じて参加台数を増やす計画だ。
27日夜には宇部署敷地で実験が行われた。ロービームで障害物を確認できる限界の40㍍の距離から5色の布を照らすと、赤、黄、白色はうっすらと見えた。路面が乾燥した状態で時速60㌔の車が止まるには32・4㍍必要で、ぎりぎり。黒、茶は闇に隠れ、もっと近づく必要があるが、1秒間に16・7㍍進むことを考慮すれば衝突回避は難しい。
ハイビームは2・5倍の距離に当たる100㍍先まで照らせる。切り替えると5色ともはっきりと確認できた。
このようにハイビームは事故防止に役立つが、対向車や前を走る車にとってはまぶしく、視界を遮る可能性があり、道路交通法は前方に車がいるときは減光を義務付けている。
加藤工交通官は「小まめに切り替えることは居眠り防止にもつながる。適正な切り替えが広がることで事故が減ることを期待している」と話した。

カテゴリー:行政2013年6月28日

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