高齢者の安全・安心に「見守り愛ネット」創設

高齢者世帯、認知症高齢者が増える中、安心・安全に地域で生活できる環境を整えようと、宇部市は、民間事業者や団体と協力した見守り活動「見守り愛ネット」を創設した。訪問先の高齢者のちょっとした変化や生活状況の気付きを、行政に連絡することで、社会的な孤立や所在不明などの問題を防ぎ、見守り支援や公的サービスの調整につなげる。

見守り愛ネット事業は2種類。高齢者の孤独死などを防ぐ「地域であんしん」は、地域で定期的に高齢者の自宅を訪ねる機会のある民間事業者や団体が「協力者」として市と協定を結び、普段の業務や活動の中で、高齢者の異変を見つけた場合、市に連絡するという仕組み。
実態調査ではなく、高齢者の表情はもちろん、「郵便受けに新聞や配達物が詰まっている」「テレビの電源が入ったまま」「洗濯物が干したまま」という、日常のちょっとした変化を察してもらう。その後、地域担当の保健師や高齢者総合相談センターなどが訪問し、状況に応じて、警察や消防機関、民生委員、オレンジサポーター(認知症高齢者の支援者)などと連携し、必要な支援を行う。
徘徊(はいかい)などによる所在不明を防ぐ「地域であんぜん」は、所在不明や家に戻れなくなる認知症高齢者の家族があらかじめ「利用者」、事業者や市民、団体などが「協力者」としてそれぞれ市に登録。所在不明の届け出を受理した警察からの連絡を受けた市は、協力者にメールで情報を発信。高齢者を見つけた場合、警察に連絡するというもの。
協力者になるには事前研修が必要。特に「地域であんぜん」の方は、認知症サポーター養成講座を受けてもらう。登録申請は、高齢者総合支援課にある書類に記入して、郵送か持参する。市のホームページからもダウンロードできる。
同課では「制度化し、協定を結ぶことで、通報に対する敷居が低くなるのでは」とさりげなく、緩やかで、全市的なネットワークへの協力を呼び掛ける。
市内の65歳以上の高齢者は4万7379人で、高齢化率は27・5%。要介護認定者数は9230人。オレンジサポーターは98人。

カテゴリー:行政2013年5月28日

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