藤山交差点、急がれる冠水対策

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県内で最も交通量の多い宇部市東藤曲の国道190号藤山交差点付近は、集中豪雨の際に通行止めになることが多い浸水エリアでもある。なぜ、毎年のように冠水してしまうのか。抜本的な対策はできないものか。梅雨も間近。国土交通省宇部国道維持出張所と市の担当課に要因や対応を聞いた。

昨年を振り返ると、7月14日に午前4時から一時通行止め。7月3日には午前5時に満潮時と重なり、車1台が取り残されるという事態があった。
それ以前も▽居能交差点まで約100㍍が冠水。上下線が一時通行止め(2011年7月5日)▽最大で45㌢冠水。午前2時半ごろから1時間以上、通行止め(10年9月24日)▽午前6時すぎから8時半まで通行規制が行われ、朝の通勤時間帯を直撃(同7月14日)│と、年1、2回は冠水。大雨への弱点を露呈している。
藤山交差点は、国道190号と、国道490号に向けて都市計画道路の柳ケ瀬丸河内線(市道北琴芝鍋倉町線)、文京地区からの市道藤曲厚東川線が接合している。
冠水するのは主に国道部分。宇部国道維持出張所は、大雨が予想される際には、職員や協力事業所の社員をあらかじめ現場で待機させ、状況を見ながら通行規制を行っているという。
藤山交差点から市街地に向けては、汚水と雨水を一緒に集めて処理する合流管が敷設されているのだが、時間当たりの処理能力は47㍉。この処理能力を超える大雨が降ると、冠水してしまうという理屈だ。
これとは別に、同交差点から南北にかけて、市指定水路の藤曲水路が流れており、表層水の水はけなどに一役買っている。しかし、水路の先は未整備のため、こちらも処理能力は乏しい。
市は、都市化の進展に伴って雨水の流出量が増大していることや、異常気象による集中豪雨の被害が各地で多発している状況を踏まえ、1993年度から藤曲(玉川)雨水幹線と玉川ポンプ場の事業に着手。藤曲水路から栄川運河と厚東川へ排水する計画を立てている。
市下水道整備課によると、雨水幹線は全体計画の総延長1060㍍のうち、現在、810㍍が施工済み。将来、玉川ポンプ場が設置されて強制排水できるようになれば、冠水状況も飛躍的に改善されるのではないかと考えている。
地域高規格道路・宇部湾岸線(湾岸道路)の先行整備区間が完成したといっても、藤山交差点を中心とする国道190号が市中心部と厚南地域とを結ぶ交通の要衝であることに変わりはない。
事業完了には、まだ相当の期間を要すため、市は宇部国道維持出張所と協議しながら、可能な対策を講じている。
昨年度は、表層水が合流管へ速やかに流れ込むように、雨水水路のバイパス工事を一部で実施した。宇部国道維持出張所は初動体制を強化するために、現場の状況を常時確認できるカメラ1台を3月に設置。ドライバーに大雨時の注意を喚起する看板も5カ所に設置している。

カテゴリー:行政2013年5月23日

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