住民投票で市内揺れる

市長選との同時実施が決まった、議員定数を20人以下とすることへの賛否を問う住民投票で、市内が揺れている。請求団体の「ふるさとを考える会」(河村芳高代表)は24日、おのだサンパークで投票を呼び掛ける啓発活動を実施。一方、定数削減に反対する「議会改革を応援する市民の会」(福山清二世話人代表)も同日、市商工センターで議会改革と住民投票について考える集会を開き、改めて定数は議会審議で決めるべきだと訴えた。

「反対でも投票に行こう」ふるさとを考える会
ふるさとを考える会は市町合併後、2005年から定数削減を訴え、昨年5月に現行の24人から20人とする条例改正を求め、署名活動を経て直接請求を実施。削減への動きを市民サイドから加速させようと、住民投票に踏み切った。
同日は「選挙に行こう」「ふるさとの未来に種をまこう」と書かれたのぼり旗10本を掲げ、会員20人が入り口など4カ所に分かれてビラを配り、住民投票と市長選への投票を呼び掛けた。
ビラは1200枚を用意。「賛成の方も反対の方も、ぜひ投票所まで足を運んでください」と記し、期日前投票の日時や場所も掲載した。同会では前回の市長選とほぼ同様の投票率60%を見込んでいるという。
反対団体の活動について、河村代表は「住民投票への関心が高まり、議論の活性化につながる」と歓迎。「今まで関心のなかった人がどれだけ向いてくれるか。投票率は活動の評価のものさしになる」と話した。
ビラを受け取った会社員の男性(53)は「関心はあるが、削減の是非については今の時点では分からない。投票までには決めたい」と冷静に話していた。
「定数は議会審議で」議会改革を応援する市民の会
議会改革を応援する市民の会の集会には削減慎重派の市議を含め、市民80人が参加。まず、前防府市議の土井章さんが防府市における定数問題について、これまでの経緯を説明し、議会改革についても話した。
質疑の場では、参加した市民から「問題は定数ではない。議員がしっかりと市民の声を聞くことが大事」「経費の削減という理由だけで市長選と同時実施してはいけない」など、多くの意見が聞かれた。
同会では市長選との同時実施によって公職選挙法が適用され、投票前に自由な論議や宣伝活動が制限されることを懸念。考える会、市長、市選挙管理委員会が一体となって住民自治の向上を阻み、民主主義を破壊する暴挙だと主張している。
また市民の声に真摯(しんし)に向き合う議会改革をさらに前進、発展させるため、適正な議員定数を徹底した議会審議で決めるべきだと訴え、参加者に市長選に行っても、住民投票に参加しないよう呼び掛けた。
未来創造会議も削減反対へ
小野田、山陽の両青年会議所の卒会者を中心に構成する「やまぐち未来創造会議」(舩林一彦代表)は議員定数削減に反対の立場を取り、23日に意見広告を出し、ふるさとを考える会の活動に疑問を投げ掛けた。
同会議は古里の将来について考えようと、平均年齢40歳代という若いメンバーで昨年4月に発足。住民投票への動きが出てから定数問題についての議論を始め、削減の是非や議員と市民の関係、地方自治の在り方を探ってきた。
考える会の署名活動について「明確な説明やしっかりとした根拠もないままに記入を要求していた」とし、削減は二元代表制の一翼を担う議会の衰退化を加速させ、民主主義の根幹を揺るがしかねないと考えている。
舩林代表は「子供や孫の世代も安心して暮らしていけるよう、議員が多種多様な市民の意見を吸い上げる、民主的なまちづくりが必要。投票日までできる限りの行動をしていきたい」と話した。
議員定数の削減の是非、そして住民投票の在り方について、主張は食い違うが、それぞれの活動は市民が古里について考える機会とな

カテゴリー:行政2013年3月25日

石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ