「愛光園」今月末 休園へ

宇部市は、中村2丁目の母子生活支援施設・愛光園を今月いっぱいで休園する。1964年に建設された施設の老朽化が顕著で、今後の事業推進が困難になっていた。入所世帯の退所に伴い、新年度は予算を計上していない。条例上は存続させるが、現有施設を再び使うことは考えられず、事実上の閉園となりそう。

愛光園は、離婚などにより生活や子供の養育が困難になった母子家庭の保護、自立促進、生活全般を支援するための児童福祉施設。以前は県内に5施設あったが、岩国、周南市が休園し、山口市は民間が事業を実施。下関市は建て替えを前提として休園している。
宇部の施設は多い時で8~10世帯が入所していたが、その後は減少の一途をたどっていた。定員は16世帯だが、暫定8世帯。コンクリートブロック造りで、これまでも必要に応じて補修してきたが、風呂やトイレが屋外の共同使用など、時代にそぐわなくなっていた。虐待や配偶者暴力からの保護を考えると、セキュリティー面の強化も課題になっていた。
建て替え、直営か民間委託、廃止して支援体制が整った近隣施設を利用するかなど、市は選択を迫られていた。市役所ダイエット作戦でも存廃について議論された。昨年の9月市議会で久保田后子市長は「建て替えは多額の経費を要することから廃止に向けて検討していくことになる」と答えていた。
かねてから入所世帯が退所の意向を示しており、今春から入所がゼロになるため、予算を計上せず、いったん様子をみることにした。正規職員と、嘱託の母子生活支援員、少年支援員、副園長の経費も削減した。管理運営経費は約1000万円で、国が半額、県が4分の1を負担し、市単独では260万円を負担していた。
開会中の市議会予算審査特別委員会で、健康福祉部が休園について明らかにした。近隣には、子供はもちろん、母親も一時的に受け入れる施設があるとも説明。別途施設を利用するための委託料は2世帯分を計上している。委員は国の経済対策を活用しての建て替えなど直営堅持を要望した。

カテゴリー:行政2013年3月22日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single