厚東川水路橋撤去へ

解体・撤去が決まった厚東川水路橋

宇部市、山陽小野田市に工業用水や上水の原水を供給する厚東川工業用水道の施設で、厚東川をまたいで架かる厚東川水路橋が改修・撤去される。老朽化に伴うものだが、60年以上も古里の産業発展に貢献したシンボルの撤去に深い感慨を抱く人もいる。

厚東川工業用水道は、人口増や企業進出による水需要の拡大に備え、厚東川ダムの建設をメーン事業に戦前から用水道(約17㌔)整備が進み1950年に完成し、1期系用水道として給水を始めた。さらに水のニーズが高まり新たに2期系用水道(45㌔)も作られ85年から全面給水を始めた。
厚東川水路橋は50年に建設されたもので、厚東川をまたいで厚東吉見と二俣瀬車地を結んでいる。川底から12㍍の高さにあり、橋の長さは57㍍。コンクリートの表面は青色にペイントされている。
管理する県企業局は用水道の老朽化に伴い9年前から必要に応じて水路トンネルの補強や分水槽改築などの改修に取り組んできたが、水路橋についても更新することにした。老朽化、耐震性が低いのに加え、4本の橋脚が水流を阻害することもあり治水の観点もある。
新しい用水道はほぼ同じ場所に、川底の地下10㍍の場所に直径1・8㍍の水道管を埋設する。県道西岐波吉見線の宇部教習射撃場入り口から工事のための道路(3・15㌔)を確保し、工事完了後は水道施設の管理のために使う。
13年度から工事用道路を整備し、14~15年度に新用水道の本体工事を行う。総事業費は約8億円。
厚東川水路橋は地下のトンネルを流れる水をサイホンの原理で川の上に引き上げている。風雪に耐え川の中にたたずむオブジェは市民にもすっかりおなじみ。日量36万8000立方㍍の豊かな水を供給し続けた施設の産業遺産としての価値を指摘する声も上がっている。
厚東振興協議会の西村知明会長は「道を聞かれるときの目印になっていた。目立っていたね」と親しみを込めて話した。

カテゴリー:行政2013年2月20日

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