PM2.5大気汚染物質、濃度高く

大気汚染物質として監視対象となっている微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が、宇部市や山陽小野田市でも1月30、31日に国の環境基準を上回った。基準超えは毎年20~30日あるが「春と秋が中心で、この時期は異例」と県環境政策課。大気汚染が深刻化している中国から飛来しているとみられ、国が因果関係や予想される影響を調査中。県、市とも「国の対応を見守りたい」としている。県医師会などによると、現時点で健康被害の報告はないという。

PM2・5は、大気中に浮遊する極めて小さな物質で、髪の毛の太さよりさらに小さい。自動車の排気ガスなどに含まれ、呼吸器や循環器疾患を引き起こす恐れがあるとされている。環境基準は「大気1立方㍍当たり1日平均35マイクロ㌘(マイクロは100万分の1)」。
年明けから各地で有害物質を含んだスモッグが深刻化している中国では、首都・北京も濃霧が広がったような日が続き、現地からは「1月に晴れたのは4日間だけ」「PM2・5が危険水準の250マイクロ㌘を超え、最高で約1000マイクロ㌘」「肺がん患者が急増」と伝えられている。排気ガスや工場排煙、石炭燃焼が原因という。
国内では環境省が、全国各地に設置した測定機器による広域監視システムで大気汚染物質に目を光らせている。県内の測定地点は35カ所(宇部市4カ所、山陽小野田市2カ所)。このうち宇部の県宇部総合庁舎と厚南市民センター、山陽小野田の須恵健康公園など17カ所で1時間ごとにPM2・5を調べ、ホームページで公表している。
県内では1月30日から2月1日に環境基準を超過。30日は宇部(46マイクロ㌘)を最高に山陽小野田(41マイクロ㌘)、下関(37マイクロ㌘)の3市、31日は稼働16カ所のうち、最高の山陽小野田(52マイクロ㌘)、宇部(48マイクロ㌘)など14カ所で超え、基準値を下回ったのは光市と和木町だけだった。1日の超過地点は和木町と岩国市2カ所の計3カ所だったが、山陽小野田は35マイクロ㌘、宇部は34マイクロ㌘と高い数値が続いた。
西日本はこれから、同じ中国から土壌・鉱物粒子が偏西風で運ばれる黄砂現象の本格シーズン。大量の有害物質が飛来する可能性があるため、国は今後の影響や必要な対策を取りまとめている。県、市とも「国の方針決定を受けて対応したい」としている。

カテゴリー:行政,その他の話題2013年2月7日

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