消防局、山大付属病院と連携 全国に先駆け実証研究

重症ぜんそく患者に対する吸入薬の使用のシミュレーションを行う救急救命士(宇部中央消防署で)

宇部・山陽小野田消防局は、11月1日から3カ月間、山口大医学部付属病院先進救急医療センターと連携して、救急救命士の処置行為拡大に向けた実証研究を行う。同消防局では「全国に先駆けて実践できるのは局にも大きなメリット。救命率アップにもつながる」と大きな効果を期待している。

今回の実証研究は、地域メディカルコントロール体制が十分に確保された全国39地域で実施され、県内では同消防局と周南市消防本部で行う。同局では①重症ぜんそく患者に対する指定された吸入β刺激薬(気管支を拡張させる薬)の使用②心肺機能停止前の静脈路の確保ならびに点滴の二つの処置を行う。同消防局の救急救命士12人が、7月に先進救急医療センターで座学と実技の講習を受け、実証研究に備えてきた。
実証研究の対象症例に該当する同消防局内での救急搬送件数は、8月から10月28日までの間に、重症ぜんそくが1件、心肺機能停止前ショックが5件あった。11月からは、該当症例の患者に対し、救急救命士が電話や無線で医師の指示を受けながら処置を行う。ただし18歳以上の患者のみに行い、処置には本人または家族からの同意を得て、同意書に署名が必要となる。
同消防局の畠中生雄警防課長は「薬を使うことは医師しかできない行為であり、それを医師の指示の下ではありながら、現場の救急救命士が行うのは画期的なこと。また、現在は心肺停止後にしか実施できない静脈路確保と点滴の実施が、心肺停止前にできるようになることで、スムーズに血管に針を刺すことができ、その後の医師の処置も円滑に施されるようになり、救命率向上につながるだろう」と話した。

カテゴリー:行政,その他の話題2012年10月30日

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