防災市民会議が発足

県内初の防災基本条例制定に基づき、地域防災計画や防災、減災に関する施策に市民の声を反映しようと、宇部市は15日、防災市民会議を立ち上げた。初会合は同日、文化会館であり、防災士や防災に関心のある40人が出席し、防災に対する思いを語った。今後は分科会、全体会で意見、提案を集約していく。会長に三浦房紀さん(山口大工学部教授)を選んだ。

東日本大震災を機に、防災、減災に関する政策を継続的、戦略的に実施し、中長期的に安心安全のまちづくりを進めるために同条例が制定された。基本理念の一つに「共存同栄・協同一致」の宇部の精神(こころ)や協働の歴史の尊重を掲げ、自助・共助・公助、産官学民の連携、防災文化の定着、被災時にさまざまな機関やボランティアの支援を受け入れる「受援力」の向上に取り組むこととしている。
初会合には全員が出席。地域の自主防災をはじめ、企業、医療、福祉、土木技術、教育、防災NPOなど、さまざまな立場から防災に対する思いを語った。40人中31人が防災士の有資格者。「防災士は増えてきているが、その能力が点でしか発揮されていない。この会議などを通して面に広がれば」「自分の校区は地形的に災害への危機感が足りない。勉強して持ち帰りたい」「宇部への恩返しに」「防災教育の充実を」と語った。
災害時派遣医療チーム(DMAT)の登録看護師、災害支援ナース、企業の事業継続計画(BCP)作成を進めるコーディネーター、土木技術者、アマチュア無線奉仕団などの専門家もいた。東日本大震災だけでなく、県内や北部九州の豪雨災害でのボランティア活動に携わった人も多かった。自己紹介を聞いた久保田后子市長は「とても心強い。多種多様な皆さんのエネルギーが安心安全のまちづくりにつながる」と期待を寄せた。
会長に選ばれた三浦さんは「何かを決めるのではなく、自由に意見を出し合う場。自分もさまざまな立場の防災について意見を聞きたいし、活発に議論していきたい」と語った。副会長に防災士会県支部長で気象災害を研究している山本晴彦さん(山口大農学部教授)、災害支援や教育に取り組む網木政江さん(山口大医学部助教)を選んだ。
今後は「自助・共助、自主防災」「防災教育、意識啓発」「災害支援、応急対策」(いずれも仮)をテーマにした分科会を設定し、議論を深める。正副会長3人がそれぞれ座長を務める。

カテゴリー:行政2012年10月16日

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