山陽小野田市、11年度の財政状況公表

小野田市11年度財政状況 市が公表した2011年度の歳入歳出決算書によると、公営企業会計を含め、いずれも早期健全化や経営健全化に該当する事項はなかったものの、普通会計の財政力指数(単年度)は前年度をさらに下回り、経常収支比率も依然として高い水準にある。財政の硬直化が懸念されている。

一般会計の歳入決算額は277億3116万円(1万円未満切り捨て、以下同じ)で、前年度比0・2%増。歳出決算額は270億984万円で前年度比1・1%減。翌年度への繰越財源を除いた実質収支は6億8264万円となった。
財政力指数は、全国の地方公共団体の財政力を同じ尺度で測るための指数。指数が高いほど自主財源の割合が高く、財政力が強い団体ということになる。1・0を超える団体は、普通地方交付税の交付を受けない。
11年度は0・682で、前年度に比べ0・031ポイント低下。07年度の0・811をピークに4年連続の低下で、合併直後の05年度の水準に戻っている。
経常収支比率は、地方自治体の財政の弾力性を示す指標。財源の総額に、人件費や扶助費、公債費などの経常経費(固定費)が占める割合で、数値が低いほど、臨時の財政需要や独自の施策に充当できる財源が大きいことを意味する。旧自治省(総務省)は、道府県で80%、市町村で75%を上回らないことが望ましいと指導していた。
11年度は93・3%で、前年度に比べ0・1ポイント増加。07年度の99・6%から改善してはいるが、財政構造は弾力性を失ったままの状況が続いている。
実質収支比率は4・4%で、前年度に比べ2・5ポイント上昇。適正な水準とされている標準水準規模(3~5%)の範囲になった。実質公債費比率は単年度で15・7%(前年度比0・1ポイント減)と、やや改善した。
一般会計と9特別会計を合わせた決算額は、歳入541億3387万円(前年度比0・4%減)、歳出535億7102万円(同1・7%減)。歳入から歳出を差し引いた額は5億6284万円の黒字。小型自動車競走事業が唯一の赤字となった。
市監査委員は意見書の中で「今後、合併特例債を活用した大型建設事業が予定されていることから、健全化判断比率への影響について慎重に検討され、堅実な財政運営を」と述べている。
水道事業は、給水人口の減少や景気低迷の影響で給水量は減少したものの、受託工事収益や下水道使用量徴収事務受託料などが増えて営業収益が増加し、前年度に続いて黒字決算となった。
工業用水道事業も、うるう年に伴う契約年間日数の増加で給水収益が増加。引き続き黒字決算となった。
病院事業は、外来患者が増加したものの、入院患者は減少。医業収益の減少を招いた。医業費用は退職給与金の減に伴って圧縮し、総収益が総費用を上回った。
累積欠損金はやや少なくなったものの、施設の建て替えなどから、今後とも厳しい経営が続く。

カテゴリー:行政2012年8月31日

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