西岐波団地に木造住宅、3年計画 12棟24戸整備

入居が始まる西岐波団地の木造住宅(現地で) 宇部市は2006年度から年次的に進めている市営西岐波団地の建て替え事業で、木造住宅を整備している。鉄筋コンクリートの団地が立ち並ぶ一角に、木のぬくもりや質感あふれる棟が広がっている。7月1日の入居開始を前に、入居者らを対象にした内覧会が29日、現地で行われた。

西岐波団地は1963年度から69年度にかけて整備された市内最大の住宅団地。敷地面積15㌶の中に662戸があった。しかし補強コンクリートブロックで造られた住宅は老朽化し、供給戸数を360戸として建て替えを行っている。2017年度の完成を見込む。
木造住宅は、鉄筋コンクリートの団地10棟が並ぶ西側で11年度から建設が始まった。3年計画で12棟24戸を造る。市の住宅で木造ができるのは54年度に完成した丸尾住宅の戸建て以来約60年ぶり。間伐材の利用による森林の保全整備と林業振興、環境負荷の軽減、大工技術の伝承などが目的。使用している木はスギとヒノキで全体の70%を市有林で調達。公共建築物等木材利用促進法も背景にあるという。
今回完成し、入居が始まるのは5棟10戸。内訳は少人数世帯用の2DKが3棟6戸、3DKが2棟4戸。建設費は約1億2000万円。住宅の外観は山吹色で統一され、玄関側にはポーチ、居室側にはバルコニーがある。部屋はフローリングと畳敷きがあり、54~65平方㍍とゆったり。家賃は2万1100円から最大で12万円超(3人世帯、年収800万円の場合)。現行家賃からの激変緩和措置として、入居後6年間かけて本来額にする傾斜家賃とする。
内覧会では、住宅の内部を公開し、周辺は景観への配慮と不審者侵入を防ぐことを目的に、死角がないように配慮している点を説明。街路灯は全体計画を見据えて設置し、菜園用の用地も確保しているとした。引っ越しを前にした77歳の女性は「今の住宅には三十数年住んでいる。新しい住宅は広くて感じもよかった。周りに花も植えたい」と語った。入居者それぞれが住宅の内部を初めて見学し、新しい生活に期待を寄せていた。

カテゴリー:行政2012年6月30日

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