巨大地震想定し訓練

屋根に穴を開けて生き埋めになった人を捜すレスキュー隊員(15日午前10時半ごろ、小野田・楠工業団地で) 県内で災害対応に関わる全ての防災機関は15日午前9時から、巨大地震と津波による大規模災害を想定した図上訓練を県庁で、実働訓練を宇部市と山陽小野田市にまたがる小野田・楠企業団地で合同実施。関係機関の総参加、両訓練の同時展開は今回初めての試みで、時々刻々と被害内容が告げられるブラインド形式の進行により、参加者たちは本番さながらに、相互の連絡・連携体制や現場の対応力を再確認した。

複数の都道府県にまたがる被害、災害対応を指揮する行政機能の喪失、一元化が図られていなかった防災機関など、多くの想定外と課題をもたらした東日本大震災が教訓。訓練は「長雨後に南海トラフで発生したマグニチュード9・0、最大震度6強の巨大地震と最大4㍍の津波による被災」を想定して行われた。
地震発生は午前8時56分。4分後に県防災危機管理課内に県災害対策本部が設置され、図上訓練がスタート。県の防災部局、県警、自衛隊、全市町の関係者100人が、電話回線や防災無線を用いて、被害状況の確認と情報の共有化に向けて作業を開始した。
9時半から開かれた第1回本部会議では、同課職員が地震の概況と津波の危険性を説明。本部長の二井関成知事は、県警ヘリコプター・あきよしが現場上空から送ってくる映像に目をやりながら「人命救助、情報の集中・提供、関係機関との連携に全力を注ぎ、しっかり対応してほしい」と呼び掛けた。
直後に、地元の宇部・山陽小野田消防が実働訓練の会場に到着。「土砂災害で埋まった家屋」から家人を救出する活動を展開した。「津波到達」の10時半以降には、他の消防本部、県警、自衛隊、医療チームも現地入り。本部会議後に県防災ヘリコプター・きららで駆け付けた二井知事が見守る中で、生き埋め救助、がれき救助、都市型救助、航空救助が繰り広げられた。
災害対策本部では、関係部局や市町からの情報収集、各救助救急機関への情報提供と救助活動の指示が続いた。

カテゴリー:行政,その他の話題2012年6月15日

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