生物多様性保全活動計画、策定協議会を設置

宇部市は、小野湖周辺を区域とした「生物多様性地域連携保全活動計画」を策定するため、学識経験者、地域団体、自然保護関連の市民活動団体、公募の委員20人で構成する計画策定協議会を設置した。初会合は27日、市男女共同参画センターであり、久保田后子市長が実効性のある計画と速やかな事業実施に向けて、活発な議論を要請した。策定事業は中国地方では初の取り組み。

生物多様性保全に関する国内外の動きが活発になる中、環境共生都市の実現、豊かな自然や生活環境を次世代に残すことが目的。地域資源が豊富で、生態系の保全に対する市民の意識が高く、厚東川水系の上流、下流域への活動の広がりが期待できるとして、小野湖周辺を計画区域に選んだ。
計画は、環境学習機会の創出、意識啓発、文化の醸成、多様な主体の参画による保全活動、緑地保全などを盛り込み、2012年度中にまとめる。その後は、市制施行100周年を迎える21年度を目標年度として、里地里山里海の回復、希少野生生物の保護、緑の分権改革の推進、ふるさとツーリズムの促進、新エネルギーの導入促進などの関連施策を盛り込んだ戦略を市全域で展開していくという二段構え。
市民シンポも
 協議会では、計画区域、目標、国や県との連携、保全活動の促進の意義、地域特性、市や多様な主体の役割、保全活動の内容などを審議し、11月末までに素案をまとめる。国や県との協議、パブリックコメント(意見公募)の手続きを経て、公表される。6月にはシンポジウムなどの市民参加イベントも予定している。
初会合では会長に山口大名誉教授の島敞史さん、副会長に同名誉教授の浮田正夫さんを選んだ。基調講義もあり、広島大大学院国際協力研究科の中越信和教授が「地域の生物多様性保全について~里山イニシアティブの実効性」と題して話した。
市は計画策定に向けて市民1500人を対象にしたアンケートを実施した。回答者は596人で、回収率は39・7%。これによると、小野湖周辺の情報(オシドリの飛来地、アクトビレッジおのの存在、鳥獣被害、市民活動、水源かん養)について、あまり知られていないことが分かった。生物多様性についても「言葉を初めて知った」「保全活動について知らない」と答えた人が多かった。
今後の取り組みとして、ネットワークづくり、イベントや行事など魅力あるプログラムの企画が挙げられた。

カテゴリー:行政2012年2月28日

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