ドクターヘリ運航1年、出動177件

 山口大医学部付属病院を基地とするドクターヘリが運航開始して21日で1年になる。今月18日までの出動件数は177件。県は「初年としては順調な滑り出し。離島や中山間部の人たちの救命に威力を発揮している」と話す。

ドクターヘリは、県内の13消防本部からの要請を受けて、学校の校庭など362カ所の臨時ヘリポートで患者を収容し、同病院を含む6救命救急センターに搬送する。
出動形態は、この「現場出動」の他、入院中の患者を救命救急センターに転送する「病院間搬送」がある。山口県は山陽側に救命救急センターが集中している。山陰側では専門的な治療が必要な場合、山陽側の救命救急センターにヘリで搬送する「病院間搬送」が多いのが特徴。
県のまとめでは、出動件数は、1年間で177件。月ごとには1月と東日本大震災の救護活動に従事した3月を除き11~22件で推移している。
内訳は「現場出動」が73件、「病院間搬送」が92件。「病院間搬送」の要請機関の上位は、長門市消防32件、下関消防13件、萩市消防12件。
軽症との連絡を受け、途中で引き返した「途中キャンセル」が12件あった。運航当初は、119番通報を受けて救急車が出動し、消防隊員が現場で必要と判断した場合にだけ、消防本部を介してヘリ要請していた。
救命率を高めるため、5月以降、通報者が「意識がない」などのキーワードを言った場合、直ちにヘリ要請する方針に切り替えた。消防隊員が現場で患者を軽症だと判断するとヘリ要請を取りやめるケースが増えた。県は「途中キャンセルは、早期要請している証拠。要請をためらわないことが重要」と話す。
宇部市消防は9件。中心地は医療体制が完備している一方、小野地区などの北部はヘリのニーズが高いという。
岩国や光などの県東部は少ない。ヘリ到着までに約30分かかり、従来の救急搬送の方が救命につながると判断したためとしている。
全国平均は年間300件。県は「離島や中山間部のニーズにさらに応えていきたい」と話した。

カテゴリー:行政2012年1月20日

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