感染確認の鳥だけ処分、インフル対応マニュアル策定

宇部市は28日、常盤公園の高病原性鳥インフルエンザ対応マニュアルを策定・公表した。環境省が示した指針に基づき、平時はもちろん、周辺もしくは施設内で飼養鳥から発生した場合等の対応をまとめた。2月の鳥インフル発生、ハクチョウ類の大量処分という悲劇を乗り越え、今後の飼育について技術的な面での方向性を定めた。既にリスクを持った野鳥の飛来シーズンに入っており、ペリカンとの接触を防ぐ措置を急ぐ。

マニュアルは県や関係機関と協議しながら、飼っている鳥類への感染、観覧者や家禽(かきん)等への感染拡大の防止を基本方針として定めた。動物園などを持つ自治体では県内初。通常時は飼養鳥の健康状態を注視し、監視と飼養に関する記録を整備する。同園周辺(約30㌔圏)で高病原性が発生した場合は、飼養鳥の園内外への移動は必要最小限とし、放し飼いは原則中止する。観覧者の靴底消毒を徹底させ、ウイルスの侵入を防ぐ。
園内発生時は、獣医師による簡易検査を行い、陽性だった場合、県中部家畜保健衛生所、鳥取大で詳しく調べる。感染が確認された鳥は処分し、同じ場所で飼養していた鳥は隔離して経過観察する。
隔離後に異常が認められた個体は改めて検査する。閉園措置は取らないが、防疫上の措置として一部立ち入り禁止区域などを設ける。2月の発生時は感染拡大を防ぐために全て処分という苦渋の決断をしたが、新たにガイドラインが示されたことになる。
今後は放鳥飼育しているペリカン30羽への対応が急務。野鳥との接触を避けるため、11~5月の間、ペリカン島に防鳥ネット等の施設を整備する。整備するまでの間は、遊園地ゾーンのペリカン池に移す。現在、池に9羽、島に21羽。飛行可能な8羽を順次捕獲し、飛べないように処置する。
このほか、飛来した野鳥に発生した時の対応、各発生時の防疫措置、施設や駐車場での消毒、観覧者への対応、保護鳥の取り扱いなどもまとめた。久保田后子市長は「今後はマニュアルに従って適切に対応したい」と語った。市のホームページで公開している。
市のマニュアル公表を受けて、第3回「常盤湖を考える市民委員会」が30日、ときわ湖水ホールで開かれる。委員会は傍聴(先着10人)できる。

カテゴリー:行政2011年11月29日

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