宇部市10年度決算、11億5990万円の黒字

 宇部市は26日、2010年度の決算概要を発表した。一般会計は歳入が前年度比1・4%減の665億1792万円、歳出が1・9%減の648億9383万円で、繰り越し財源を差し引いた実質収支は11億5990万円の黒字を確保した。市では「予算執行段階から経常経費の抑制など効率的な財政運営に務めた結果」としている。公共用地造成事業会計を加えた普通会計での経常収支比率は94・3%と、前年度より3・9ポイント改善し、財政健全化計画の目標値を上回った。

一般会計の当初予算は606億円だったが、国の経済対策、災害復旧などの行政需要の増大で規模が拡大し、最終予算額は675億7268万円。
歳入は、景気後退に伴う市税等の落ち込みを、地方交付税と臨時財政対策債が補った形。財政調整基金の取り崩し額は8億円の予定を8000万円に抑えた。地域福祉基金の社会事業基金への統廃合などに伴い、繰入金が減った。歳出は、定額給付金の支給皆減で総務費が27億1304万円の減。一方、民生費は子ども手当創設や生活保護費で17億4343万円の増。公債費を抑制した分、臨財債の発行額が増えている。災害復旧費は豪雨災害によるもの。
義務的経費のうち、定員適正化計画の前倒しや給与の見直しで人件費は2億1393万円減ったが、扶助費が増大。普通建設事業費の抑制基調は、山口国体前の整備がひと段落したためとしている。
借金に当たる市債残高は726億7477万円で15億9940万円減らしたが、依然として財政規模を上回る状況。単市返済分は合併特例債など措置が手厚い地方債の獲得により25億8121万円減の280億4865万円。貯金に当たる基金残高は65億円。このうち財調は21億円、減債基金は5億円。
各種財政指標(普通会計ベース)は、経常収支比率こそ改善しているが、財政力指数は0・726から0・682へ低下し、財源に余裕がないことが分かる。実質公債費比率、将来負担比率はいずれも前年度より改善し、早期健全化基準を下回ったが、類似団体と比較すると高い。
国民健康保険など特別会計の決算総額は、歳入が365億9324万円、歳出が354億6214万円で、実質収支は11億2814万円の黒字。
公営企業の経営成績は、水道事業が6億5259万円の黒字、ガス事業が1億1953万円の赤字、交通事業が1755万円の赤字となった。
自主財源が減少する中、福祉関係経費の増加、社会経済情勢の先行きなどを考慮すると、市財政は楽観できない。
市では、引き続き効率的な行財政運営を進め、自主財源の確保、市債抑制に努め、財政基盤の確立に取り組むとしている。

カテゴリー:行政2011年8月26日

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