宇部興産11年度経営概況説明、連結で440億円目指す

事業計画などを説明する竹下社長(宇部興産東京本社で) 宇部興産(竹下道夫社長)の経営概況説明会は17日、東京都港区の同社東京本社で開かれた。竹下社長が会見し、2010年度の連結決算や中期経営計画の進展状況などを説明。11年度については「各事業とも、大きなマイナスはなく推移すると考えており、予想値として発表した連結営業利益440億円を必達したい」と意気込みを語った。

グループの経営状況や今後の事業計画を広く知ってもらうため、マスコミとアナリストを対象に、それぞれ開いている説明会。マスコミ向けには、新聞、テレビ、雑誌の各社から40人が出席した。
10年度連結決算は、化成品・樹脂、機能品・ファイン事業が好調だったこともあり、前期に比べ大幅な増収増益で、営業利益は当初計画を上回る数値を計上。11年度は、スプレッド(製品と原料の価格差)の変動や震災の影響などで、化成品・樹脂、機能品・ファインは営業減益の見込みだが、医薬、機械・金属成形の両事業の収益改善でカバーする方針。
10年度から3カ年の中期経営計画「ステージアップ2012~新たなる挑戦」は、初年度を終えた。基本方針である「持続的成長を可能にする収益基盤の確立」「財務構造改革の継続」「地球環境問題への対応と貢献」について竹下社長は「三つ全て、着実に進んでいると評価している」と述べた。
同計画で最重点事業に位置付けている「医薬」「電池材料」「ファインケミカル」の今後の取り組みについては、医薬は原体供給能力の増強により、自社医薬、受託医薬とも量的拡大に対応。電池材料は、合弁事業化の検討や車載用、蓄電用途への拡大に向けての動きを進めるほか、ファインケミカルは環境コーティング材料ビジネスの本格事業化などを行う。
計画期間での設備投資に大きな変更はない。宇部地区では、11年度に、最重点事業である医薬事業の第4医薬品製造設備、電池材料事業のセパレーター増産設備が相次いで稼働する。
再生事業に設定し、期間内での再生を目指していたアルミホイール事業は3月に撤退を発表。竹下社長は「米国、カナダから撤退し、国内に絞って徹底的な合理化や新しい鋳造法の開発も進め、何とか生き残りを懸けて努力してきた。しかし、自動車産業の競争は激しく、部品メーカーへのコスト要求は従来以上に厳しくなってきており、将来に向けての可否を検討した結果、この時期での撤退を決めた」と理由を語った。

カテゴリー:行政2011年5月18日

石炭都市宇部市の起源
写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ