市議会、新病院設計費を可決

新病院の基本計画・設計費が付いた市民病院 3月定例山陽小野田市議会は28日、最終本会議を開き、2011年度病院事業特別会計に予算計上されていた新市民病院の基本計画・設計費6700万円を賛成多数で可決した。これにより新病院建設計画が動きだす。

予算案は、白井博文市長が老朽化して手狭になっている市民病院を敷地内に新しく建て直す考えを1月に明らかにしたのを受け、既に策定している新病院基本構想をベースに、具体的な病院像を描く基本計画・設計費として盛り込まれていた。
原案に対して基本計画・設計費を1000万円に減額する修正案が4議員から出され、これを審議。小野泰議員が「地域医療を安定的に確保するためにも、速やかに新病院の建設に着手すべき」と反対討論した。
これに対して伊藤武議員が「東日本大震災の影響で、建設資材の確保もおぼつかない事態になった。また建設予定地は、大地震の際には2㍍の高さの津波が押し寄せるという想定があり、いくら建物をかさ上げしても、途中の交通やライフラインが寸断されては病院機能を果たせない。建設場所を考え直すべき」、山田伸幸議員が「病院建設に反対はしないが、市民の同意が得られたとは言い難い。市民説明会の参加者は少なく、財政面や山陽地区の医療確保の説明が十分になされておらず、再検討の余地がある」と賛成討論した。
採決では9対14で修正案が否決され、再び市民病院が提出した原案に対して討論を行った。
下瀬俊夫議員が「災害に強いまちづくりのために公共施設の在り方も問われるが、海抜ゼロメートル地帯の建設予定地は、適地ではない。医師30人の確保も不安定要素であり、市民への十分な説明がなされていない状況では、市民の合意が得られたとは言えない。短時間で出す結論ではない」と反対討論。
岩本信子議員が「市民病院は60年間、地域医療を守ってきた実績があり、山口労災病院と小野田赤十字病院の中間的機能を担い、両病院を補完する意味でも必要。老朽化し、建て替えは急務で、市民の財産として守っていかなくてはならない」と賛成討論した。
採決では賛成多数で原案が可決され、懸案だった病院建設が動きだす。
基本構想では、新病院は現在と同規模の14診療科目、215床を予定。総事業費は約58億円と見込み、このうち建物建設費は37億円で、残りは医療機器購入費(8億円)、周辺整備費、現病院の解体費など。資金計画は合併特例債から13億円、病院事業債から45億円を充てる。
11年度に基本計画・基本設計を行い、12年度は実施設計(病院規模・工程の決定)、13~14年度に建設工事をし、15年4月の全面開業を目指すスケジュール。

カテゴリー:行政2011年3月29日

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