山陽小野田市議会、議会基本条例案の中間報告

 山陽小野田市議会の議会基本条例制定特別委員会(高松秀樹委員長、8人)はこのほど、同条例案の中間報告をまとめた。開かれた市議会に向けて、現在は許可制の委員会傍聴を原則公開する方向で調整している。本会議採決での賛否の氏名公表については再度、協議する。条例案は9月定例市議会への上程を目指している。

 総論では「市民福祉の向上と市の発展のためには、二元代表制のもと市民の信託によって選ばれた独任制の市長と合議制の議会が、それぞれの特性をいかして車の両輪のごとく牽制(けんせい)や協議を重ねながら邁進(まいしん)する必要がある」、「透明性のある議会、市民も参加できる開かれた議会を目指し、市民から信頼をされる議会になる必要がある」などと定めた。
 具体的に条例化を検討している43の審議項目のうち、これまでに39項目について協議。条例案に盛り込むものは22項目、再協議するものは11項目、盛り込む必要がないものは2項目、議長への要望事項とするものは4項目と分類した。
 開かれた議会に向けて請願・陳情者の意見陳述や公聴会・参考人制度の積極的な活用を条例案に盛り込むことを全会一致で決めた。
 議題を設定して市民と議員が意見交換する市民懇談会の実施については再協議とした。議会の付属機関の設置については委員会に参考人制度があるものの、広く議会外に意見を聞く必要があるという意見もあり、再協議する。
 透明性のある議会に関しては、市議会委員会条例で「委員会は議員のほか、委員長の許可を得た者が傍聴することができる」と現在は許可制(制限公開)になっている委員会傍聴の在り方を協議。「議会の最終意思決定ではないので一般公開する必要はない」という意見もあったが「実質的な審議は委員会で行っている」ことから、原則公開の方向で結論付け、細部については条例案作成時に詰めることにした。
 本会議採決の賛否の氏名公表は「意思決定のみが重要で、誰が賛成、反対したかは重要ではなく、氏名公表は必要ない」という主張と「どのように意思決定されたかの過程こそ大事で、それを市民に公開、説明することこそが議会の役割」という相反する意見があり、再協議事項となった。
 合議制に関する項目では、実質審議の場となっている委員会の充実のために、議員と執行部間の質疑・討論だけでなく、議員同士が自由に意見を戦わせることが必要という観点から、自由討議の保障を条例案に盛り込む。
 議員の質問に対して争点を明確にするために執行部側が質問する反問権については「議長の議事整理権で対応可能」との意見もあったが、活発な議論に必要という観点から、条例案に盛り込むことにした。反問権の使用者、場所、適用範囲については今後、詰める。
 高松委員長は「開かれた議会、信頼される議会に向けて、実効性のある条例としてまとめていきたい」とし、今後も2週間に1回のペースで特別委を開く考えを示した。
 地方分権が進む中で、地方自治体の自己決定、自己責任の範囲が拡大されているが、市議会としてもその実現に向けて、あるべき姿、理念を掲げる条例が必要という認識に立ち、2009年末、制定のための議会基本条例特別委を設置。
 これまでに20回以上の協議を重ね、昨夏には市議会への評価や期待を聞く市民アンケート調査も行い、条例策定の参考にしている。

カテゴリー:行政2011年3月4日

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