たばこの誘惑、家族から 市が小・中・高校生の意識調査

 宇部市が小・中・高校生を対象に行った、たばこに関する意識調査によると、身近にたばこを吸う人がいる割合は52・2%で、約半数が受動喫煙の害にさらされていることが分かった。将来「吸いたい」と思っている子供の4人に3人は家族に喫煙者がおり、周囲の喫煙に影響されやすいことも明らかになった。未成年者は好奇心からたばこを吸い始めることが多く、心身ともに未熟な子供たちに及ぼす被害は大きい。市では「社会全体で受動喫煙防止や意識啓発に取り組むことが肝要」と話している。

 調査は第2次市健康づくり計画の参考にするため昨年9月、小学6年生、中学3年生、高校3年生を対象に実施。市内12校の協力を得て、計1603人から回答を得た。
 たばこの害の知識はほぼ浸透していたが、2・8%は「知らない」と回答。中学生では3年前の調査の倍以上の4・1%に上った。20歳からたばこを吸いたいと思う子供は79人(全体の4・9%で、男子が59人)。このうち74・7%は家族に喫煙者がおり、たばこを吸いたいと思わないグループの51・0%と比べて高かった。たばこの害の認識がない子供も19・0%と、吸いたくないグループの10倍に達した。
 たばこは、がんや呼吸器疾患など多くの病気を引き起こす危険因子。妊娠中の喫煙が低体重児の出生や早産、乳幼児の突然死を招きやすいことも知られている。市が取り組んだ別の調査では、妊産婦の喫煙率は8・0%、妊産婦のいる家族の喫煙率は13・9%だった。ただし、出産後に再び吸い始める人や、別室・屋外で喫煙している家族も多く、子供の健康被害や喫煙開始の環境要因となっている。
 受動喫煙防止については、市内の公立小・中学校が2008年度から敷地内全面禁煙にするなど対策が進んでいる。昨年8~9月の調査によると、敷地内・施設内を合わせた禁煙施設は、教育・医療施設では9割を超えるが、事業所は回答があった21社中4社と19%にとどまった。
 禁煙・分煙が行えない理由は▽職員の中に喫煙者がおり、協力を得られない▽建物の構造上、換気扇や間仕切りの設置が難しい-などさまざま。受動喫煙の害について知識を広め、禁煙環境の整備を徹底させることが求められる。

カテゴリー:行政2011年2月23日

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