白井市長が施政方針演説

施政方針演説をする白井市長(22日午前11時40分すぎ、市役所本会議場で) 山陽小野田市の3月定例市議会は22日に開会した。白井博文市長が施政方針演説を行い、景気の低迷によって税収入が減少する一方、社会保障費は増加し続けるという厳しい社会環境の中で「少子高齢化の進展と共に、地域活性化のための幅広い実効性のある戦略が求められる」と述べた。2011年度の具体的な事業としては、暮らしの安心・安全を守るために合併特例債を活用した新市民病院、山陽消防署庁舎の建設などに取り組む考えを明らかにした。

白井市長は、10年度は政治の混迷度が深まり、経済は不況が慢性化、さらに社会は全般的な閉塞(へいそく)感、将来の不安が高まっているとの見方を示した。
市の財政状況については、合併後は職員の退職金の準備ができないまま大量退職期を迎え、これまでに330人に65億円の退職金を支払う厳しい実情を振り返った。しかし、10年度から自前で職員の退職金が調達できるまで財政事情が回復。退職者の補充を最小限に抑えてきたことから「1年につき12億円の人件費の削減が実現。退職手当債を償還しており、削減効果を実感するにはもう少し時間がかかるが、今後、市政の諸施策を推進するのに有力な財源となる」と強調した。
新年度の施策については、市総合計画の基本目標である「活力ある住み良さ創造都市」の実現に向け「これまで通り公平公正を基本姿勢とし、市民との対話に重きを置いた市政を運営したい」とした。
引き続き「市民が主役のまちづくり」など五つの施策の大綱ごとに方針を述べた。「暮らしの安心・安全を守るまちづくり」では、新病院建設構想検討委員会の答申を受け、市政説明会での市民からの意見も参考にして「将来にわたる地域医療体制の確保のために新病院の建設を進めたい」と、改めて意思表示した。
市民が安心して暮らせる環境づくりのために老朽化した山陽消防署庁舎の新設、複雑多様化する消防行政に対応するために宇部市との消防広域化を進め、救急救命士の病院への研修派遣などによって高度救急に対応できる体制整備に当たるとした。
昨年は、厚狭水害で市民に大きな被害が広がったが、防災対策については大雨や高潮による水害防止のための治水対策に努めるとともに、自主防災組織の育成事業を展開し、組織率の向上を図る。
最後に「市政を取り巻く環境には厳しいものがあるが、市民憲章にあるように、このまちの未来のために自ら考え、共に汗を流すべく、市民の皆さん、議員各位の支援、協力をお願いしたい」と訴えた。
この日、上程された議案は総額269億2000万円の11年度一般会計予算案や児童館、商工センターの指定管理者指定議案など40件。会期は3月28日までの35日間で、一般質問は4日と7~10日に予定されている。

カテゴリー:行政2011年2月22日

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