常盤公園 今後の飼育、市民と協議 ペリカン切羽へ

失った命に黙とうする久保田市長と職員(15日午前8時20分、市役所で) 高病原性鳥インフルエンザの発生で、常盤公園から美しいハクチョウ類が姿を消し、放鳥飼育されているのは43羽のペリカンだけになった。宇部市は残された財産を守るため、厳重な監視を続けている。自由に飛べる13羽は、順次飛べないように切羽処置を施す。久保田后子市長は、今後の飼育の在り方などについて、市民や専門家を交えて協議の場を設けたいとした。

15日朝には全庁で黙とうし、次の命を守るために犠牲になったハクチョウたちに哀悼の意を示した。市民課の朝礼に参加した久保田市長は「宝物を失った寂しさ、悲しさなど、市民の気持ちをしっかりと受け止め、感染拡大を防ぐためにはこの判断しかなかったということを、各自が正確に説明してほしい」などと訓示した。
庁内の出入り口には「市民の皆様へ」という文書を張り出し、各課の窓口にも経過や今後の対応、お願いなどを記した文書を置いた。
14日に本庁で開いた防疫対策本部会議では、常盤公園での防疫、監視態勢の確認、市民への説明について、現状認識と情報共有を図った。同本部は最高の危機レベルを保ったまま継続し、ときわ湖水ホールに置く現地対策本部も引き続きペリカン、野鳥の状況を監視することとした。
久保田市長は「ウイルスを拡散させないため、徹底防御する。辛うじてペリカンを守っているが、リスクは高く、危機は忍び寄っているという認識で厳重監視。養鶏農家に広げないため、最大限の手を尽くす」と述べた。今後の飼育について「科学的な事実を正確に伝えながら、飼育するのかしないのか、野鳥の湖にするのかなどの議論をしていく。困難にくじけず、議論の中から希望を見いだしたい」と話した。野鳥や水鳥と自由に触れ合えるのが常盤公園の最大の魅力だったが、世界的に鳥インフルがまん延している中で、大きな転換期を迎えている。
常盤公園は3月4日まで一部施設を除き、立ち入り禁止となっているが、13日午後3時55分以降、周遊園路で2人、防疫措置区域で親子2人を発見し、事情を説明の上、消毒を行い、園外へと誘導した。周遊園路への侵入者の通報があり、警察と職員で捜索したが、発見できなかった。
教育委員会からは児童・生徒の様子が報告された。発達段階に応じた説明を要請したところ、14日までに大きな動揺はなく、スーパーバイザー(臨床心理士)は派遣していないという。

カテゴリー:行政2011年2月15日

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