常盤公園、キンクロハジロは強毒性感染 拡散防止に全力

宇部市は12日、常盤公園で衰弱死した野鳥キンクロハジロから高病原性鳥インフルエンザのウイルス(H5N1亜型、強毒性)が確認されたと発表した。

キンクロハジロは6日朝、常盤橋たもと(本池側)で衰弱しているのが見つかり、まもなく死亡。県中部家畜保健衛生所での簡易検査は陰性だったが、遺伝子検査で陽性を疑う反応が確認された。その後、H7型は陰性、H5型は判定不能だったため、鳥取大での確定検査の結果を待っていた。この間に死んだコクチョウから高病原性への感染が確認され、放鳥飼育していたハクチョウ類、カモ類など338羽を処分。ウイルスの拡散を防ぐため、防疫措置を講じ、監視体制を強化した。
市は引き続き現地対策本部をときわ湖水ホール内に置き、腕章をした職員らが1日6回(うち2回はボート)の監視を続けている。防疫措置をした白鳥湖とその周辺での作業、ペリカンへの給餌には防護服を着用している。周辺の家禽(かきん)飼養農家には注意喚起と異常の有無の確認を要請した。環境省は野鳥の警戒レベルを最高の3に引き上げるとともに感染状況を確認するため、現地調査を行う。
久保田后子市長は「最悪の事態を想定して防疫措置を講じるなど迅速に対応した。現在も最高の危機レベル4の防疫対策本部を設置しており、引き続き全庁一丸となって、感染の拡散防止に全力を尽くす」と語った。
今回の対応は、高病原性鳥インフルエンザの恐ろしさ、感染力の強さなど、1羽出れば全て感染しているという県の助言、家畜伝染病予防法がよりどころとした上で、常盤公園の最大の魅力であった鳥たちとの共生の場についても大きな転換期に来ていると強調。「困難を市民と乗り越えていきたい」と語った。
同園は3月4日まで一部施設を除き、立ち入り禁止となっている。現地対策本部によると、13日正午までに園内パトロール中に菖蒲苑付近、周遊園路(薬草園)、青年の家で入園者(各1人)を発見し、事情を説明の上、園外への退出を求めた。ペリカン、野鳥に異常はなかった。風雪により倒れたバリケードを復旧し、消石灰の散布状況も確認した。
市に寄せられた苦情などは13日午後6時までに120件になった。このうち苦情は60件。ニュース映像に対する意見や「処分は途中で中断できないか」などの要望もあった。
現在、同園を中心に半径10㌔以内が監視区域となっており、野鳥が3羽(区域外は5羽)以上密集して死んでいるのを見つけた場合、平日は農林振興課(電話67-2819)、休日・夜間は市役所(電話31─4111)へ連絡するよう呼び掛けている。
殺処分されたハクチョウ類、カモ類は、11日夜に搬出され、12日午後0時57分に山陽小野田市の民間企業での焼却が終わった。

カテゴリー:行政2011年2月14日

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