昨年の「119番」熱中症と高齢者の搬送増加

 宇部市消防本部(芥川貴久爾消防長)は、昨年1年間の火災・救急発生状況をまとめた。火災による出動件数は減少したが、建物火災が占める割合が増加した。救急車の出動は過去最多で、過去3年間の減少傾向が一気に増加に転じた。

昨年の火災は79件で前年より7件減少した。種類別では、建物が49件と13件増加したが、これ以外の林野、車両、雑草火災などの「その他」は減少した。死者は4人、負傷者は16人で過去10年の平均値と同じだった。
住宅用火災警報器の作動で火災を防げたケースが2件あった。岡本真里予防係長は「今年5月末までに既存住宅にも設置する義務がある。効果を訴えて普及させたい」と話した。
出火原因では、たき火が18件と約4分の1を占めた。放火(疑いも含む)は15件と前年の7件から倍増し、この多くで犯人が特定されていない。同本部は自治会の講習会で燃えやすいものを家の周囲に置かないなど、防火を呼び掛けている。
救急車の出動は7257件で、過去10年間で2番目に多い2006年を22件上回った。種類別では急病が前年より324件増えた。同本部は、昨年は夏の猛暑で熱中症の患者の搬送が53件と過去最多だったことや、高齢化社会の進行で高齢者の搬送件数が増えたことが影響したとみている。
出動件数のうち、実際に患者を搬送した割合は昨年が87%で、10年前より5%、前年より1%減少した。背景には交通事故による負傷者の減少があるが、虚報や誤報、救急車での搬送が必要ないといった通報者に原因があるケースもあった。
同本部は、緊急を要する人の対応が遅れて救命率に影響する恐れがあるとして「交通手段がない」「どこの病院に行けばいいか」といった場合は民間の患者等搬送事業者に要請するか、一般電話で通信司令室に問い合わせるように呼び掛けている。

カテゴリー:行政2011年1月18日

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