ドクターヘリの基地完成、山大付属病院

整備が完了したヘリポート(山大医学部で) 来年一月から運航開始する県の救急医療専用ヘリコプター(ドクターヘリ)の基地整備が、山口大医学部付属病院敷地内で完了。二十二日から一カ月かけて県内各地で訓練を実施し、本番に備える。

ドクターヘリは、機内に人工呼吸器などの救急医療機器を備え、医師と看護師が同乗し、患者を搬送する。消防機関からの要請で五分以内に出動。山大病院を離陸して時速二百㌔で運航し、離島や山間地を含む県内全域に三十分以内で到着する。
校庭や河川敷など約三百地点のランデブーポイント(離着陸場)で、救急車で運ばれた患者を受け入れ、病院まで搬送する間に初期治療を始め、救命率の向上や後遺症の軽減が期待される。
県の調査で、ヘリが運航できる悪天候でない日中に、入院が必要な患者を救急車で搬送した際に一時間以上かかった例が年間約三百八十件あった。ドクターヘリの出動は、こうしたケースが対象になるという。運航費用は年間で約二億円。半分は国の補助。
離着陸時に周辺に数十秒間、救急車のサイレンより低い、最大九〇デシベル程度の騒音が予想される。
ヘリポートは同病院敷地内の真締川沿いに護岸より一・五㍍高く盛り土して建設。十八㍍四方の離着陸ポイントと、ヘリと消防機関、病院内の救命救急部門と通信する運航管理室も設置した。格納庫はない。
訓練は県内の消防や医療機関など二十機関と連携して、二十三回、ヘリを出動させて行う。
二十二日の午前中に、ヘリを広島市から空輸。午後二時から関係者の安全講習や業務の確認を行った後、三階の屋根から転落した三十歳代の男性をヘリで搬送して戻ってきたとの想定で実施。ヘリとの無線交信や、高度救命救急センターへの患者の引き渡しなどを実践さながらに行う。同病院でのヘリの離陸は午後三時ごろ。
県は「救命救急センターのない、主に山陰側の人たちに、高度な医療を迅速に提供でき、地域格差の縮小が図れる。ヘリポート周辺の住民には理解をお願いしたい」と話した。

カテゴリー:行政,環境2010年11月11日

写真注文はこちら
無料試読キャンペーン
宇部日報購読案内
サンデージョブ
サンデーうべ
サンデーワイド
サンデートレンド
Sundayうべ・おのだ
Sunday西京
サンデーネットワーク
全国郷土紙連合
新聞協会
選挙権を持つ君へ
アーカイブ
single