山陽小野田市議会、災害対策特別本部を設置

山陽小野田市議会は四日、八月臨時会を開き、七月十五日に厚狭地区を中心に襲った大雨災害を受けて、豪雨災害対策調査特別委員会(伊藤実委員長、九人)を設置した。盆明けには被災地に出向き、被災者の支援ニーズを探るとともに、専門家の意見を聞きながら、再びこうした水害などが起きないように対策を考える。

大雨により七月三十日現在、家屋半壊八戸、床上浸水四百四十一戸、床下浸水三百五十五戸、道路通行止め十四件、河川の護岸崩落十三件、土砂崩れ百十二件、農作物被害十四件が報告されており、さらに被害は拡大する可能性がある。
未曽有の災害に対して市議会としても原因の究明と対策、被災者の積極的な支援を図ろうと特別委の設置を決めた。九日に開く委員会で今後の具体的な取り組みを決めるが、伊藤委員長は「被害が大きかった山陽地区だけでなく小野田地区も含めて七、八カ所で被災者の意見や支援ニーズを聞く会合を持ったり、アンケートの実施などを考えたりしたい」と話した。
本会議では白井博文市長が今回の被災状況や市の災害対策、復興への取り組み状況を報告。原因などを聞く質疑に対して平田崇産業建設部長は「十五日未明から朝にかけて厚狭川上流部の美祢大橋観測地点で一時間雨量五七㍉、三時間雨量一一〇ミリ集中豪雨があり、これが厚狭川に流れ込み、河川断面が狭いことや橋などの構造物、そこへの堆積(たいせき)物があって水位が上がり、越流して水没被害をもたらしたと考える」と分析した。
水道・下水道料金の減免、個人市民税や固定資産税の減免など被災者支援制度について市広報八月一日号で周知するとともに、床上浸水した被災者らへの見舞金は手分けして配布する。
「避難所は適当であったか」「地域防災計画の見直しが必要では」といった指摘に白井市長は「災害を総括した後に検討していきたい」とした。ハザードマップに厚狭北部地域の浸水予想シミュレーションが欠如していたことに関しては早急に是正し、家屋にダメージを受けた人を支援するための住宅リフォーム制度については「財源の見通しを付けてから対処」(白井市長)する。
県は八月臨時議会で大正川排水機場に二基のポンプを増設、そこから桜川上流一キロ区間の護岸かさ上げなどの予算措置をし、専門家らで組織する委員会を設置し、厚狭川水系全体の視点から対策を考えるとしている。白井市長は「専門的立場からの見解を見守り、水に弱い町から、水に強い町にしたい」と話した。
本会議ではこのほか、国に激甚災害法の適用を引き続き強く要請したり、県河川の総合的な治水対策や被災者への支援拡大をしたりするよう要望する県への意見書を採択。この日、大空軍治議長と江本郁夫副議長が県に出向き、岡田実総務部長に手渡した。同じ趣旨の意見書を国にも提出した。
対策調査特別委のメンバーは次の通り。(敬称略)
▽委員長=伊藤実▽副委員長=尾山信義▽委員=伊藤武、河﨑平男、下瀬俊夫、中村博行、平原廉清、松尾数則、山田伸幸

カテゴリー:行政2010年8月5日

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