山陽小野田市防災パト 危険個所をチェック

地滑り対策工事現場をパトロールする関係者(波瀬の崎住宅地裏山で) 山陽小野田市防災パトロールは三十一日、市職員、市消防署員ら二十六人が参加してあり、赤崎地区波瀬の崎住宅地裏山など市内三カ所で危険な個所がないか、対策工事が十分であるかをチェックした。

梅雨シーズンに備え、災害危険個所数カ所をピックアップして事前点検するのが狙い。市消防団員、山陽小野田警察署員、県宇部土木建築事務所職員も参加した。
本庁前で行われた出発式では白井博文市長が「合併後、床上浸水などの被害は出ていなかったが、昨年七月の豪雨で初めて大きな水害が発生した。梅雨、台風シーズンを迎えるが、的確に情報を収集して対策を講じ、被害を最小限にとどめたい。関係機関が一堂に参加することで連携強化の機会にもしよう」とあいさつした。
この後、昨夏の中国・九州北部豪雨の際に地滑りを起こした波瀬の崎住宅地裏山、大雨のたびに水があふれる赤崎地区尾方ケ上ため池、一九九九年の高潮で甚大な被害があった埴生地区糸根川護岸工事現場の三カ所をパトロールした。
波瀬の崎住宅地裏山を含む竜王山山ろくの大鼻地区は湧水(ゆうすい)が多い場所で、県が九五年から地滑り対策事業に取り組んでいた。しかし、完成間近の昨年七月二十六日に一部が崩落。時間最大雨量(県土木建築部竜王観測所)五一ミリ、降り始めからの総雨量一五五ミリを記録したためで、幅十メートル、長さ三十メートルにわたって土砂が滑り落ちた。
土木建築事務所の職員が、三十―八十メートルの長さで横穴ボーリングし、扇状にパイプを埋設して湧水を排水路に流すという工事概要を説明。「崩落個所のみが未工事のままだったが、大鼻地区のほとんどで工事が済んでおり、逆に言えば最小限の被害に抑えられた」とした。今年度は排水路などの周辺整備と、湧水量のチェックなど工事効率の追跡調査で、工事を完了する。
市は今年度からの組織改革で、総務部内に新たに危機管理室を設置した。末永和義室長は「パトロール個所は限られたが、山の斜面、ため池、河川などの現状を防災関係者が一緒に見て回り、万が一に備えて同じイメージを持つことができた」と成果を話した。

カテゴリー:行政2010年6月1日

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