宇部市の”文化性”評価二分

宇部市は、文化芸術に関する市民アンケートの調査結果をまとめた。「宇部市は文化的なまちか否か」を聞いたところ、評価は相半ば。肯定するポイントとして「彫刻の設置など、まちかどで身近に芸術に触れることができる配慮」、否定する要因として「良質な文化・芸術イベントの開催が少ない」「まちなみや景観、施設の外観が雰囲気を感じさせない」などが挙がった。文化施設についても満足、不満はほぼ同数で、本格的な美術館や博物館の建設を望む声が目立った。

県内市町で初となる文化芸術振興条例(仮称)を制定するための基礎資料として、二十歳以上の三千人(無作為抽出)を対象に実施した。主な質問内容は、宇部市の文化性、文化芸術活動へのかかわり、文化に関する情報取得状況、今後の取り組み、自由意見。千百五十三人から回答を得た。年代別では、五十歳以上が回答の七割近くを占めた。
「文化的なまちと思うか」では、「どちらかといえば」を含めた肯定派が47・2%、「あまり思わない」を含めた否定派が42・8%で、市民にとって文化都市というイメージは必ずしも定着していないことが分かった。肯定的にとらえた人の約八割は彫刻によるまちづくりに文化的な印象を持っていた。「伝統行事、祭りの開催、市民参加が盛ん」も29・0%と多かった。男女別では女性、年代別では若年層が肯定的だった。
一方、否定理由は「まちなみや景観などに雰囲気が感じられない」が42・3%。続いて「良質なイベントが少ない」「名所、旧跡などの見どころが少ない」「文化芸術に関する情報が得にくい」があった。
文化芸術活動の重要性は、六割を超える人が認識しているが、実際に活動しているのは過去も含めて三割にとどまった。活動分野は、書道が17・9%で最も多く、次いで手芸、絵画、合唱、茶道などの生活文化が中心。取り組み方では「趣味の範囲」が47・5%。次いで「教室などの受講」「団体やサークルでの活動」。活動していない人が、今後やってみたい分野は、無回答の次に盆栽・園芸が多かった。以下、絵画、書道、手芸、写真、陶芸の順。
市の担うべき役割は「良質なイベントを招聘(しょうへい)、開催し、鑑賞の機会を提供」が57・1%と半数を超えた。次いで「広報支援、情報提供」「施設の一層の整備、充実」「官民協働で活発な事業展開」など、鑑賞機会と情報提供の充実を求めた。
市は調査を総括し「文化そのものは重要としているが、時間的、経済的、精神的に余裕がなく、具体的な活動に至っていない」「彫刻がまちを飾り、独自のまちの景観を醸し出していることには関心があり、良質なイベントの開催も望んでいる。特に子供たちには一流の芸術に触れさせる機会の充実が大切と考えている」を、文化芸術に対する市民像とした。
アンケートは、市文化芸術振興条例検討委員会の中で報告された。

カテゴリー:行政2010年5月27日

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