宇部市消防団、市内初の女性消防団員

訓練に臨む4人の女性消防団員(二俣瀬で) 宇部市消防団北部方面隊にこの春、市内初の女性団員四人が誕生した。全国的な消防団員減少から総務省消防庁は七年前から女性団員入団促進に本腰を入れ、県内でも既に十六自治体で三百八十六人が活躍している。今後、日常の災害対応に加え、独居老人宅訪問による防火指導や広報活動などが期待されている。

消防庁は二〇〇三年、都道府県に各消防団ごとに団員総数の少なくとも一割以上の女性団員の確保を目標とする通知を、翌年には女性団員を採用する消防団は定数増加を図り、防火啓発と応急手当ての普及に活用する通知を出している。
〇九年四月一日現在、全国の女性団員は全体の2%に当たる一万七千八百七十九人。約半数の消防団が女性団員を採用している。
宇部市消防団の団員数は定員の90%以上と高く、団規則で女性団員の活動内容に関する規定がないこともあり、ほかの自治体と比べて女性団員の参加が遅かった。今回、四方面隊と楠消防団のうち、北部方面隊が入団促進に力を入れたのは、少子高齢化に伴い団員確保がますます難しくなることが予測される中で、新たな道筋づくりという意味合いが大きい。
厚東分団の藤本有子さんは団員の夫の勧めで入団を決めた。「宇部市での草分け的存在になりたい」と話す。
十六日に二俣瀬の厚東川河川敷で北部方面隊三分団の合同訓練が行われた。四人そろって初めての訓練で、ほかの団員との経験差を考慮して、規律訓練などは別に行われた。二俣瀬分団の山本真由美さんは「体力には自信がある。訓練を重ねて覚えたい」とやる気満々だ。
小野分団の綿田ヨシ子さんと平川美保子さんは、十二日の寺院火災で初めて出動した。本堂など約四百平方メートルを焼いて鎮火まで四時間以上かかり、その間二人は消火活動の後方支援と交通整理に当たった。綿田さんは「自分は消防団員だと自覚してやらにゃいかんと思った」、平川さんは「火災を見て出動がないのが一番と思った」と振り返る。
志賀光法・北部方面隊長は「独居老人宅訪問では女性の方が受け入れられやすい。四人が活躍できる場を考えて活動の幅を広げたい」と話している。

カテゴリー:行政2010年5月18日

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