御撫育用水路の改修、国の仕分けで大幅減額

宇部市の厚南平野を潤している御撫育(ごぶいく)用水路の改修事業が、ゲートの新設や電動化などの一部工事を残し、計画の最終年度を迎えながら中断せざるを得ない状況になっていることが分かった。国の事業仕分けを踏まえた今年度予算で、農業農村整備事業が大幅に減額となった影響だ。

改修事業は「御撫育水利システム・管理省力化施設整備事業」として、国の新農業水利システム保全対策事業に採択され、市御撫育土地改良区(金澤巌理事長、六百八人)が二〇〇六年度から五カ年計画で着手。総事業費は約一億五千万円。
末信ゲートの改修を皮切りに、棚井サイホン(水路の交差部分)への集じん機設置、古川せきの電動化と年次的に整備を進めてきた。
御撫育用水路は幹線約十キロ、支線約百二十キロの計百三十キロ。受益面積は約二百五ヘクタール。中野開作の水利を確保するために一七八八年、厚東川上流の五田ケ瀬にせきを築き、かんがい用水を引いたのが最初で、その後、水路の切り替えや延長が行われた。
水路全域にわたる大改修は土地改良区が一九五二年七月に設立されて以来、初めて。今年度は末信水路の用水路整備(延長千三百五十メートル)の二期工事だけが行われる予定で、残る西割取水ゲートの電動化や新開作西分岐ゲートの新設など、四事業については見通しが立っていない。
金澤理事長は「新農業水利システム保全対策事業は、農業水利システムの保全を図る計画策定と施設整備を一体的に実施し、農業の構造改革と施設管理の省力化を同時に実現する事業。ゲートの電動化は省力化、新設は原地域に用水を送るためにぜひとも必要」とし、善後策について市と協議を進めている。

カテゴリー:行政2010年5月15日

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