BRT導入の可能性探る、市がJR西日本と検討

宇部市は、JR西日本とBRT(バス・ラピッド・トランジット)導入の可能性について検討を行っている。鉄道のローカル線をバス専用道路にして、便数増便など利便性を高め、コンパクトシティを推進していきたい考えだ。

市が目指すBRTは、鉄道の軌道を舗装してバス専用道路を造り、定時性、速達性に優れた運行を可能とするバス高速輸送システム。渋滞に巻き込まれることはなく、鉄道に近いバスと呼べる。東日本大震災で不通区間となった宮城県、岩手県のJR気仙沼線や大船渡線、廃線となった茨城県の鹿島鉄道や日立電鉄線などで運行されている。

導入を検討している路線は、宇部線(33.2㌔)と小野田線(11.6㌔)。両線とも、市交通局が走らせる路線バスの主要幹線とルートが似ており、将来のまちづくりにふさわしい次世代型交通システムの選択肢の一つとして、市とJRが昨年5月から定期的に勉強会を実施。他都市の先行事例や特徴、考えられる課題などを整理している。現存している鉄道での検討は全国初という。

定時速達性以外にも、連結バスなど大型車による鉄道並みの輸送力確保、将来の自動運転による人件費の削減、鉄道に比べての維持費の軽減などのメリットが挙げられる。

一方で課題も多い。県統計年鑑によると、2015年度の1日当たりの利用者は、宇部線が4233人、小野田線が475人。高齢化の進展によって今後マイカー離れが進んでいくとしても、どれだけの需要があるのか、安全性は確保できるのか、何より電車からバスへの転換に市民の理解を得られるのか。今年から県や沿線の山陽小野田市、山口市も加わり、本格的な調査、研究を始める。

策定中の立地適正化計画では、まちづくりの方針の一つとして「公共交通と生活利便性を生かし、歩いて暮らせるまちづくり」を掲げており、実現すれば沿線への居住誘導につなげていく。地域公共交通網形成計画の見直しにも着手し、住民がより利用しやすい公共交通をつくっていく。

市コンパクトシティ・共生型包括ケア推進グループでは「新年度から本格的な研究に入りたい。市民との合意形成が重要だと考える」と話している。

カテゴリー:行政2019年1月9日

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