福岡の医院火災受け、消防局が立ち入り検査

11日未明に発生し、10人が死亡した福岡市の医院火災を受けて、宇部・山陽小野田消防局(杉野嘉裕消防長)は同日から、両市内の医療機関を対象に、緊急立ち入り検査を始めた。消防署員が各施設で、防火設備の状況や避難経路の確保について念入りにチェックしている。
対象は3階建て以上で入院設備があり、スプリンクラーの設置義務はない3000平方㍍未満の15医療機関。11日と15日の両日で査察を終える。
宇部市寿町2丁目の綿田内科病院(綿田敏孝院長、39床)へは、宇部中央消防署消防予防係の中尾敦典主任らが立ち入り。3階から各階を巡回して、防火扉、火災報知器、排煙操作ボックス、非常口などを調べ、訓練状況や夜間の従業員数なども確認した。綿田院長に対しては「よく管理されていた。できるだけ防災製品を利用し、有事の際は被害を最小限にとどめるために早く通報、消火、避難を」と話した。
中尾主任は「医療機関や福祉施設には、自力避難が困難な人が多く、火災発生時には、いかに早く助け出すかが大事。特に、夜間は当直スタッフが少ない中、効率よく通報や避難誘導できるよう、常日頃から検証しておく必要がある」と指摘。一般的に階段や防火扉の近くに物品が置かれるケースが多いことから「危機感を持って整理整頓を」と話した。
福岡市の火災は、安部整形外科から出火し、鉄筋コンクリート地下1階、地上4階の建物のうち、1階部分を全焼し、2~4階も焼損。院内にいた入院患者ら18人のうち、患者8人と病院関係者2人が死亡。4人が意識不明で、1人が重傷を負った。防火管理者が機能しておらず、通報・初期消火の遅れ、防火扉による防火区画の形成不備などが、被害を拡大させたとされる。

カテゴリー:行政2013年10月12日

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