標本総数5000点、山口むしの会の「昆虫展」

夏休みの自由研究にもってこいの「昆虫展」が、宇部市学びの森くすのきで開かれている。山口むしの会(後藤和夫会長、150人)が市内で初開催。総数約5000点の昆虫標本をはじめ、〝淡水に生息する王者〟といわれるタガメ、オオクワガタ、カブトムシなどの生きた昆虫も展示。会場には、ひっきりなしに小学生らが訪れている。24日まで。
標本はトンボ、チョウ、カブトムシ、アブなど県内で見られる昆虫を主体に、絶滅危惧種のベッコウトンボ、コガタノゲンゴロウなど、約130科・1100種。会員たちが長年かけて採集・整理・管理してきた宝物で、来場者はさまざまな色、形の昆虫に見入っている。
秋になると南下する〝旅をするチョウ〟として知られるアサギマダラを、2年間にわたり周防大島町でマーキング調査した会員の山本弘三さんは、地図上に飛来日数や距離を表示したパネルを展示。福島県から72日かけて828㌔を飛んできた個体や、11日で440㌔離れた屋久島までたどり着いた個体もいる。山口むしの会でも、10月19日に下関市豊田町で同調査を予定している。
昆虫展に併せて毎週土・日曜日には、クイズも実施。チョウとガを見分けたり、7種類のクワガタの雄雌のペアを当てるもので、全問正解者には最終日に、カブトムシやクワガタなどをプレゼントする。
この他、北部地域の小学校6校の児童が描いた昆虫画76点も紹介。ポスターに採用された松村将行君(万倉4)のバッタ、矢冨七瀬さん(吉部3)のチョウ、有光志穂さん(船木1)のテントウムシの絵などが目を引いている。
昆虫採集は、かつては夏休みの宿題の定番だったが、教育方針の変化や外遊びの減少を背景に、昆虫離れが進んできた。後藤会長は「生物多様性のバランスが崩れると、人間にも影響が出る。昆虫は生態系ピラミッドの土台の部分に位置し、昆虫採集などで得られたデータは、自然の指標の一つ」と力説。幼い頃から観察力を養い、科学者が育つことを期待している。
展示は火―日曜日の午前9時から閉館まで。月曜は休館で、最終日の24日は午後3時まで。

カテゴリー:行政2014年8月15日

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