市のこども相談ダイヤル、利用増加
宇部市が開設している「こどもに関する24時間相談ダイヤル」への2013年度上半期の相談者数は、前年同期比45人増の170人と、半年間だけで12年度全体の197人に近づき、前年度を大幅に上回るペースで推移している。相談者数の増加について、市家庭児童相談室では「ダイヤルの周知が進んだことと、相談することへの敷居、抵抗が低くなってきた点があるのでは」と分析している。
ダイヤルは、子育て支援の一環として、時間、場所を問わず相談に応じようと11年6月からスタート。子供の発達や生活習慣、育児の悩みなど、さまざまな相談に対応しているほか、子供自身からの相談、第三者からの虐待通報も受け付けている。
午前8時半から午後5時15分までは市職員が、それ以外の時間と休日は転送電話となり、山口市阿知須の児童養護施設清光園の職員が相談に対応。問題の解決に向けて、市教育委員会学校安心支援室や県中央児童相談所宇部市駐在、市保健センター、宇部警察署、医療機関など各団体と連携しながら動いている。
今年度上半期の相談内容で最も多いのは、子育てに関する悩みなどの「養護」。次いで「虐待」「子供の不登校」の順となっている。相談者は保護者がほとんどだが、高校生からの連絡もあった。
「子供にかかわる幅広い相談に、夜間、休日も応じているので、一人で悩まずに気軽に電話してほしい」と同室。来月は児童虐待防止推進月間でもあり、虐待かと感じられる事案に関しても、連絡、情報提供を呼び掛けている。
同ダイヤルの電話番号は同室と同じで34―8333。
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カテゴリー:行政2013年10月18日